ここから本文です

日本遺産にも認定・奥能登最大のお祭り「キリコ祭り」と「ヨバレ」へ

6/26(月) 19:10配信

エイ出版社

「奥能登国際芸術祭」石川県珠洲市を舞台に初開催!

今秋、石川県珠洲市を舞台に初開催となる「奥能登国際芸術祭」。その前に予習として、奥能登、そして珠洲の魅力をお届け。今回は奥能登最大のお祭り「キリコ祭り」と「ヨバレ」について紹介します。

奥能登が一年で一番熱くなる「キリコ祭り」

7月から10月にかけて能登半島の約200地区で行われる「能登のキリコ祭り」。この時期に能登を歩けば必ずキリコ祭りと出合うと言っていいほど、奥能登が一年で一番熱くなる4カ月です。

キリコ(切籠)と呼ばれる巨大な切子灯籠(きりことうろう)を担ぐお祭りで、その高さは、数メートルから、電線を超えるような数十メートルの大きさまで、地域によってさまざま。中には重さ4tを超える巨大なキリコもあります。江戸時代に疫病退散を願ったことからはじまったとされるキリコ祭りは、2014年春に、文化庁が定めた日本遺産※に認定され、いまでは県外の観光客に加え、海外からも注目を集めています。

※日本遺産とは
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するもの。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としている。

「祭りが終わった次の日から、来年のキリコのことを考えるね。心の支えって言ったら大げさかもしれないけど、なくちゃならないものだよ。」キリコ祭りで出会った町人たちの話を聞いて改めて思うのは、町の人の生活に神や仏、自然が密接につながっていること。ライフスタイルが劇的に変化した現代においても、その繋がりは強く残っています。これこそが、奥能登=「祭りの国」と呼ばれる所以ですね。

正月のように大切なもの。この日のために里帰りします

夕暮れ前の午後3時すぎ。静かな時間が流れる珠洲の町がにぎわいだし、西陽に照らされながら、はっぴ姿の男の人たちが続々と神社に集まってきました。通りには、そんな男たちを見守る町の人々の姿も。

「孫たちはね、毎年東京からこの祭りのために帰ってくるのよ。正月みたいでしょ。それがまた楽しみでね。」と嬉しそうに話してくれたおばあちゃん。奥能登では、多くの若者がキリコ祭りのためにこの時期に帰省しています。「祭りのために里帰り」。こうして、奥能登の文化のバトンは次の世代へと確実に繋がれているのです。

1/3ページ

最終更新:6/26(月) 19:10
エイ出版社