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「ラーメン付きCD」の主役はラーメンか?それともCDか?

6/26(月) 11:31配信

@DIME

今回は前回の続き。

「ラーメン付きCD」のことはネットで知り、入手して食べたことはあるけど、あくまでも「商品とユーザー」ただそれだけの関係であった。

【写真】「ラーメン付きCD」の主役はラーメンか?それともCDか?

しかし、あるテレビ番組の収録で、年間600杯のラーメンを食べてもスタイル抜群のラーメン女子・森本さんと知り合い、彼女の紹介で、ラーメン付きCDの新作づくりに一枚かませていただくこととなった。

これまでに醤油・塩・味噌味のラーメン付きCDを出しているので、つぎは豚骨系でゆくことは決まっている。あとはもう、試作と試食の繰り返しで味を作ってゆく。

試作に参加したのはCDの制作や販促関係のメンバー中心だったのだが、これまでに5種類ものラーメンを出しているだけあって、ラーメンに関しては異常に詳しい人たちであった。

CDにつけるおまけなのだから、ラーメン会社にコンセプトだけ伝えて、あとはメーカーにおまかせでもよかったはずだ。ところがスタッフ自身がきちんとラーメンの味を作っていた。こちらは食べる専門なので、作ることに関しては教わることのほうが多かった。いやぁ勉強になりました。

アイドルグループのアイテムなのだからCDがメインでラーメンはあくまでもおまけである。ファンから「力の入れどころが違っているんじゃない?」などとも言われるほどラーメンに情熱が入っているチームなのであった。いいのか?それで…。

そもそもこのグループのラーメンはこれまでに5種類出ているが、なんとそのうち2種類はCDのつかない「ピュアラーメン」なのだ。

部長とは何か。このグループ(です。ラビッツ)のメンバーは3人のハイスクールガールなのだが、4人目のメンバー?として部長なるダースベイダー風外観のアラフォー巨人がいて、楽曲中ではデスボイスを担当していたりする。

スタッフたちはCDの販促目的でラーメンを作っていたはずが、いつのまにかその先まで足を踏み入れてしまっていた。このままだといずれラーメン店でも出したちゃったりするのでは。

今回の新作に関して自分の役割はラーメンの味を決定することなので、味が決まった段階で役割を終えたのかと思っていた。ところが、そのあとに予想を超えた展開が待っていた。

出来上がったパッケージを見ると、なんか自分の顔が小さくプリントされているではないか。たしかにラーメン制作のあとに写真撮影をされていたので、多分きちんと説明されていたはずなのだが、他人の話をぼんやり聞き流しちゃうところがあるからなぁ。

アイドルグループなのにオッサンの顔がパッケージについてていいのかーっ!むしろ売り上げに悪影響ではなかろうか。

とはいえラーメンのパッケージに登場できるというのは、ラーメンマニアとしてはまことに光栄なことである。

これまでにもラーメンマニアがプリントされた商品はいろいろ出ているが、そのどれもが「店ラーメンマニア」であって、「即席麺マニア」は起用されてこなかった。人気ラーメン店の味を知り尽くした人がその知識をカップ麺に生かすのが目的だから当然と言えば当然なのだが。

たとえば人気のラーメンサイト「東京のラーメン屋さん」を創った大崎裕史氏を起用した商品。

2013年に発売した時点で「ラーメン21,500杯食べた男」と書かれている。こちらは即席麺を1万杯以上食べているものの、2万にはまだ到達していない。自分がまだ甘ちゃんだと思わされるカリスマ中のカリスマだ。

こんなものもあった。「TVチャンピオン・ラーメン通選手権」の第6・8・9回ラーメン王を起用した一品。

自分も「TVチャンピオン・インスタント麺通選手権」出身なので、ラーメン王たちとは同窓生みたいな感覚があった。それだけにこの商品を見て彼らをうらやまずにいられなかった。

なので今回のオファーには感謝してもしきれない。

ということで新作のラーメンをいただいてみよう。

◆五十嵐製麺「とんこつ醤油極太です。」

正式には「(音楽はともかく)おいしいラーメンを追求した、即席麺(付きCD)です。とんこつ醤油極太です。」というかなり開き直りともとれる名称になっている。

同グループのラーメン付きCDはこれまでパッケージに楽曲名が書かれていたのだが、今回のものは曲名すら目立たない。パッケージの耳の部分に小さく「ですまスプリング~そろそろ敬語を使ってみませんか~」と曲名が表示されている。

液体スープで作るつゆは、かなり濃厚なとんこつ醤油味。味は濃くて醤油の辛みも強めだが、油の量は多くない。長方形断面で手もみ風にちぢれた幅広平打ち麺は、しっかりとした噛みごたえのシコシコ食感。麺の幅は約4ミリとカップうどんの麺並みに極太。

楽曲のほうは、これまでのアップテンポなポップやメタルっぽいものと違って癒し系のやさしい音色となっている。部長のデスボイスも控えめだ。

【今回の即席レビュー(5点満点)】
       極太です。  うどんが主食
つゆのダシ感 ★★★+   ★★★★+
ボリューム感 ★★★★+  ★★★+
麺の太さ   ★★★★+  ★★★★+

<この商品が好きな人にはこんな一品もオススメ!>

◆東洋水産「マルちゃんうどんが主食讃岐風うどん」

こちらも「食べる側の人」がパッケージに進出した商品だ。

「うどんが主食」というのは食べログのカリスマレビュアーのログネームなのだが、商品発売直後に週刊文春でうどんが主食氏が店と癒着していると報じられてなんだか大変なことになっている。

報道の真偽についてここで詮索しても仕方がないので、とりあえず食べてみよう。

長方形断面でしっかりちぢれた厚みのある幅広平打ち麺は、コシ感ありつつモチモチとした食感。讃岐うどんならもうちょいハードな歯ごたえがあってもいいかも。つゆは煮干しなどの魚介系だしが効いた、スッキリ感のある味わい。そこに別添の「特製スープ」を加える。醤油っぽい色をした本格的な液体うどんつゆで、よりうどんらしいつゆの味わいになる。かやくは小エビの天ぷら・たまご・かまぼこ・ねぎ。

文/大山即席斎

@DIME編集部

最終更新:6/26(月) 11:31
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