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人気復活!最新のターンテーブルで愉しむ「LPレコード」の世界

6/26(月) 17:30配信

@DIME

 今、古くて新しい音楽を愉しむスタイル「アナログ」がブームだ。お気に入りの音楽をLPレコードで聴こうという人が増えている。そんなファンの要望に応えるカタチで、ターンテーブルの新製品がアナログ入門者向けに続々と登場しているのだ。

【写真】人気復活!最新のターンテーブルで愉しむ「LPレコード」の世界

 そこで今回は、オーディオテクニカが6月16日に発売したターンテーブル「AT-PL300BT」「AT-LP3」と、ワイヤレスを含む最新スピーカーの組み合わせという、新旧オーディオのマッチングにより、LPレコードを気軽でお得に再生してみたい。

 始めに挑戦したのがオーディオテクニカの「AT-PL300BT」を使ったアナログ再生だ。「AT-PL300BT」はアナログのターンテーブルとしては異例ともいえる、Bluetoothによるワイヤレス再生に対応する、今のライフスタイルにフィットしたモデルだ。

「AT-PL300BT」は本体サイズがまずコンパクトだ。そしてカートリッジ(レコード針)まで一体型となり、実にシンプル。そして、アナログ再生環境を整える上でハードルとなるフォノイコライザーも内蔵しており、コンポやアクティブスピーカーといった一般的なオーディオと直接接続することが可能だ。

 フォノイコライザーとは、ざっくり説明するとターンテーブルからの信号を増幅する装置で、かつてはアンプに内蔵されることが多かったのだが、最近は搭載されていないことが多い。ターンテーブルに内蔵されていれば、わざわざフォノイコライザーを用意する必要がない。これは初心者にはありがたい。

 さらに「AT-PL300BT」はBluetooth内蔵なので、ワイヤレススピーカー/ヘッドホンと直接接続できる。今回は英国Cambridge Audio社のBluetoothスピーカー「Yoyo (M)」を用意した。両者をBluetoothでペアリング(接続)するだけで、「ターンテーブル+Bluetoothスピーカー」のシステム構築が簡単にできる。

 実際にLPレコードをセットしてアナログ音源を再生してみよう。 アナログ再生の流儀はLPレコードをターンテーブルにセットして、手でトーンアームを動かし針を下ろして……というイメージがあるかもしれないが、最新のターンテーブルはフルオート対応なので、本体の「START」ボタンを押せば自動で曲の始まりの位置までトーンアームが移動する。再生は手動でも簡単なのだが、レコード片面の終わりまで再生した際にトーンアームが戻り、勝手に止まってくれるから、普段使いに便利だ。

「AT-PL300BT」の音質は、「Yoyo (M)」へワイヤレスで飛ばして聴いても十分満足のいく水準。ただしLP版の『ラ・ラ・ランド オリジナル・サウンドトラック』は最新の音源だが、レコードの反りや振動によるブチブチとした音の途切れ、シーというノイズ音が入り混じる。これを音が悪いと感じるか、アナログの味と感じるかは聴く人次第。それよりも厚紙スリーブのLPジャケットからレコードを取り出してセットする、そんな手が掛かる所作こそがアナログ音源で音楽を聴くという、得がたい体験なのだ。

■本格再生の正統派入門モデル「AT-LP3」でもシンプルに再生

 オーディオファン向けとしてさらに充実した内容となるのは「AT-LP3」によるアナログ再生だ。

「AT-LP3」の位置づけはターンテーブルの正統派入門モデル。「AT-PL300BT」と具体的な違いを挙げると、Bluetoothによるワイヤレス接続には対応しておらず、カートリッジとヘッドシェルが交換可能(オーディオテクニカ製の標準品は同梱)と、さらなる趣味性を持たせている。本体の質感や、オーディオ機器としての高級感で見ても「AT-LP3」の方がワンランク上の仕上がりだ。

「AT-LP3」のセットアップでは、トーンアームの組み立てや水平バランスの調整、針圧調整、アンチスケーティングといった各種の手間が必要になる。しかし、これこそがアナログ再生の流儀だ。

 しかし、「AT-LP3」も時代を反映して標準でフォノイコライザーを内蔵する。だから気軽にコンポやアクティブスピーカーといった一般的なオーディオと接続できるのだ。

 本格的なオーディオシステムも組める「AT-LP3」だが、今回はボーズのスピーカー「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」へダイレクトに接続した。ただし、Bluetooth接続はできないので「AT-LP3」のアナログ端子から有線のオーディオ端子を使い接続。ただし、ワンボディのスピーカーなので、ターンテーブルの近くにスピーカーを設置すれば、配線もシンプルに整えられる。

「AT-LP3」で聴いたサウンドは、組み合わせた「SoundLink Revolve Bluetooth speaker」の実力もあり、一般的なオーディオとしては十分なクオリティといったところ。再生方法については「AT-PL300BT」と大きな違いはなく、フルオート再生のため「START」ボタンでトーンアームが自動で曲の頭へ移動して音楽の再生が始まるというもの。「AT-LP3」ならではの楽しみは、アームリフターがあるため手動でレコードの曲位置までトーンアームを動かして針を下ろすという、アナログらしい操作が可能なことだろう。高音質なだけでなく、よりアナログ感を追求するなら「AT-LP3」もアリだろう。

 以上、最新ターンテーブル「AT-PL300BT」「AT-LP3」によるLPレコード再生という挑戦は、無事終了した。何よりもLPレコードをセットしてアナログで聴くという、体験自体の愉しみがある事を実感した。本格オーディオと呼ぶような再生でなくても、予算数万円で気軽に始められるアナログ再生に、みなさんもぜひ挑戦してみてほしい。

取材・文/折原 一也

@DIME編集部

最終更新:6/26(月) 17:30
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