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がんばることは、本当にそんなによいことなの?

6/26(月) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 幼いころから私たちは、親や学校の先生にそう教わってきた。「がんばりやさんだね」といわれるのが何よりの褒め言葉だったという人もいるだろう。世界で活躍するアスリートのドキュメンタリー番組を見ても、素晴らしい結果を出すことができたのは、誰よりもがんばっていたから、決してあきらめなかったから、とその努力が称えられる。もし期待通りの結果が出ていなかったとしても、結果重視の欧米人に比べて日本人は過程を重んじる傾向がある。残業している人は偉いとか、有給休暇をとる人はけしからんとか、結果よりもそれまでにどうしたかや、どれだけ貢献する姿勢を見せたかということを無意識に評価の対象としていることがある。

 しかし、がんばってしまうが故の悲劇も起こっている。学校でのいじめに苦しんでいても、親に心配をかけまいと我慢し、通学し続け、ある日突然自ら命を絶つ子供。ありえないほどの残業を強要され、良し悪しの判断をする能力すらなくなり死を選んでしまう大人。疲弊してボロボロになり自分を愛せなくなっている人たち。

 がんばることは、本当にそんなに良いことなのか?

 『今日は、自分を甘やかす いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者・夏生さえり(@N908Sa)さんは、ツイッターのフォロワー数12万を超える、女性たちから共感を得る人気ライターだ。私たちに必要なのは「もっと輝く方法」ではなくて、「毎日をちょっと愛せるようになること」だといい、そのための48のコツを、初の書き下ろしエッセイに著した。いくつか紹介しよう。

とてつもなく低い目標を立てる

 何をやってもうまくいかないときは誰にでもある。そんな日には確実に達成できる低い目標を立て、無理にがんばらない。ちょっとでもできたら自分をほめてあげることが大事だ。

他人と比べない

 自分に満足できない人は、自分と他人を比べてしまいがちだ。自分の良さを測るものさしを他人にしてしまっていては、いつまでたっても満足できるはずがない。めざすべきは、他人に勝る自分ではなく、昨日よりもいい自分になっていることである。

無駄なものごとは心に良い

 効率重視の現代でも、多すぎなければ無駄は心にいい。雑貨の買い物、家に飾る花、深夜の無駄話…どれも生活に必要不可欠というわけではない。しかし、自分のための無駄は心に余裕を生み、それが周りの人をも幸せにする。

 優しさに満ちた言葉で綴られた48のコツ。力みながら生きることをやめて、ゆっくりゆるんで朗らかに生きる。それが私たちのもとに幸せを連れてきてくれるのではないだろうか。

文=銀 璃子