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『イッテQ!』絶好調の背景に萩本欽一のシンプルな助言

6/27(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の勢いが止まらない。25日の放送で20.3%(関東地区)を記録し、番組記録を更新する8週連続視聴率20%越えを達成した。最近のテレビ界では少なくなった海外ロケを行ない、出川哲朗やデヴィ夫人が奮闘する姿も人気の要因となっている。 

 実は、番組がスタートする前、スタッフは1980年代前半に『視聴率100%男』と呼ばれた欽ちゃんこと萩本欽一の元へ教えを請いに行ったという。「どんなことに気を配れば番組が当たりますか?」と聞いたディレクターに対して、萩本はこう助言したという。

〈僕は、「ヒントは『遠い』と『辛い』だ」とだけ言いました。すると、そのディレクターはそれを見事に実現しました。『イッテQ!』は、タレントが遠くまで行って辛いことをこなしてくるという実にシンプルな番組です。それがヒットにつながったと思います。

 テレビの現場は常に慌ただしいものです。だから、ともすると「近くて」「楽な」方法で番組をつくりがちです〉(萩本欽一・著『ダメなときほど「言葉」を磨こう』より)

 2000年代に入って以降、テレビの製作費は徐々に下がり、2008年のリーマン・ショック以降は激減している。その前後から、テレビ界では“ひな壇番組”が隆盛を誇るようになった。テレビ局関係者が話す。

「お笑い芸人の数が劇的に増え、レベルが上昇していったことも大きい。スタジオの話術だけで盛り上がれば、出演料だけで済むので、時代とマッチしたのでしょう。メイン司会者はそれなりの金額を持っていきますが、ひな壇芸人はギャラも抑えられるので、良いこと尽くめだったんです」

 1つヒット作が生まれると、追随されるのがこの世界の常。一時期、バラエティはひな壇番組とネタ番組で溢れ返る状況が生まれた。そんな時代の流れに乗ることなどなく、萩本は「ヒントは『遠い』と『辛い』だ」と言ったのだ。

「萩本さんの言葉は、抽象的でよくわからないことがある(笑い)。萩本さん自身も、全部教えずに、敢えて考えさせる狙いがあるようです。そういう点でも、意図をちゃんと読んでそれを実践したディレクターは優秀ですね」(同前)

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