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「夜の世界」でも重宝される高齢者が増えている

6/27(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

人口減少と高齢化がすすむいま、どの業界も人手不足に悩まされている。そのため、従来は求人の対象外だった高齢者に、労働力としての期待が高まっている。ハンバーガーチェーン「モスバーガー」では高齢店員を積極的に採用して好評を得ており、焼肉チェーン「七輪焼肉 安安」は全国で大規模な高齢者採用を行うと発表した。チェーン店だけでなく、規模が小さい夜のお仕事でも高齢者の活躍が広がる様子を、ライターの森鷹久氏がリポートする。

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 週末深夜の東京・錦糸町──

 泥酔したサラリーマンの往来激しい路地裏に、紅葉マークをつけた一台の軽自動車が、ハザードランプをたいて停車している。10分後、その軽自動車に乗り込んだのは細身で茶髪の若い女性だった。車はゆっくりと路地を出て、家路を急ぐ乗用車やタクシーに追い越されながら総武線・亀戸駅前に到着。ここで黒髪の小柄な女性一人を下ろすと、車は首都高に入り、茶髪の女性を神奈川県川崎市まで送り届けた。時刻はすでに明け方4時。軽自動車を運転していたの男性は、御年71歳の片瀬さん(仮名)だ。

「5年ほど前に妻が倒れ寝たきりになり、手術や入院費用で貯金が無くなりました。65歳までタクシードライバーをやっていたんですが、年金も少なく働き口もない。スポーツ新聞で送迎の仕事を見つけ応募し、この会社にお世話になっています」(片瀬さん)

 片瀬さんは、東京東部に拠点を置く風俗チェーン店から業務委託という形で、女性従業員の送迎を請け負っている。日曜の夜以外は、深夜の23時頃に自宅を出て、系列のキャバクラ店で働く女性を店から自宅まで送り届ける。深夜から明け方にかけては、おなじく系列の派遣型風俗店の女性を、客先やホテルまで送迎し、早朝には自宅まで送ることも少なくない。片瀬さんに送迎されたことのあるキャバクラ店勤務の女性は、片瀬さんについて「優しいおじいちゃん、嫌な客のこととか愚痴も聞いてくれる」と話す。

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