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巨人に迫られる粛清と内閣改造。低調な投打、フロント主導の人事…更迭されるのは?

6/27(火) 11:20配信

ベースボールチャンネル

 今シーズン68試合を終えた26日時点で、30勝38敗の読売ジャイアンツ。今月中旬には編成トップが引責辞任をしたが、それだけでは済まされなさそうだ。

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■トップの引責だけでは済まされない

 巨人がBクラスの5位で未だもがいている。

 交流戦終盤の2カード6試合を5勝1敗とし、波に乗りかけたかと思いきやセ・リーグ公式戦再開直後の本拠地・東京ドームでのカードで、お得意様のはずだった中日ドラゴンズを相手に今季初の負け越し。25日に行われた3連戦最後の試合こそ1点を追う9回に2点を奪っての逆転サヨナラ勝ちで何とか3タテは免れたが、どうしても素直に喜べない。いまひとつ投打が噛み合わずに敗戦濃厚となっていたところ、9回からマウンドに出てきた中日クローザー・田島慎二だけの大乱調に結果として助けられた格好だったこともある。

 いずれにせよ首位・広島東洋カープとは26日現在13ゲーム差で依然として大きな開きがあるのは明白だ。現実的に見れば優勝はかなり厳しいうえ、これからチームが急浮上を果たすための好材料も現段階では残念ながら見つけ辛い。やはり球団ワースト記録を更新した13連敗が重くのしかかっていることは明らかであり、そのケジメをつける意味でも球団は何らかのメスを入れる必要性に迫られている。

 今月12日には編成トップの堤辰佳GMがチーム低迷の責任を負って引責辞任。代わってチームOBの鹿取義隆氏が新GMに就任した。しかしながらチーム周辺では「このフロント内のGM交代人事だけで“粛清”は済まされないだろう」ともっぱら。ネット上を見ても明らかなように、熱烈なG党たちの間から非難轟々の現場首脳陣が無風のまま今季最後まで全員続投するとなれば、反発が今以上に強まることは容易に想像がつく。おそらく球団側もそのシミュレーションは水面下でとうに行っているはずだ。

 関係者の間で現場首脳陣にもメスが入れられる可能性があると見られているのは、球宴開催で公式戦が中断する7月13日から16日までの期間。もちろんこれは確定の話ではないと念押ししておく。ただ「複数の1軍コーチが2軍もしくは別の下部組織のコーチと入れ替えられるのではないか」との怪情報も飛び交っており、さらにその中の更迭候補者として尾花高夫投手コーチと江藤智打撃コーチの2人の具体名もグラウンドに出入りする有識者たちの間でささやかれている。

 巨人のチーム防御率は26日現在でリーグ3位の3.54。だがこの数字には表れていないものの中継ぎ陣の不安定ぶりがここまで非常に目立っており、尾花コーチの眼力と手腕を問う声は少なからず出ている。


■まだシーズン序盤。折り返したときには…

 その一方、打撃に至ってはもっと深刻だ。26日現在でチーム総得点219はリーグワースト、チーム打率2割4分1厘もリーグ5位で同最下位のヤクルトと僅か2厘の差しかない。打撃部門の総責任者である江藤コーチに批判が及ぶのは、もはや必然の流れと言わざるを得ないのだ。

 加えて尾花コーチと江藤コーチについては事情通の間でも「他のコーチ陣と違い、高橋(由伸)監督自らがラブコールを送って“入閣”した人材ではなく、どちらかというとフロント主導の人事で現在のポジションに就いた人物」と言われていることから、指揮官からの覚えが特にめでたいわけでもないという。こうした話を総合すれば、この“内閣改造”は着手しやすく信ぴょう性は高いかもしれない。

 チームOBの松井秀喜氏が25日に行った少年野球教室で報道陣から低迷する古巣について問われ「まだ(シーズンの)半分もいっていないですよ」とコメントしていた。松井氏のその言葉に乗じて別の言い方をすれば、もう間もなく訪れるシーズン折り返しから前半戦の超失速を挽回するためにも球団はやはり何らかのもうひと押しを試みるべきだろう。

 球団史上最悪の13連敗を喫し、借金8で5位に低迷する危機的状況にも関わらず現場指揮系統に対して何も策を講じなければ、まず事態は好転しない。その答えとして、くだんのコーチ人事は断行されるのか。要注目だ。


臼北信行

ベースボールチャンネル編集部