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気がつけば11位の神戸。ポドルスキを「宝の持ち腐れ」にするなかれ

6/27(火) 7:50配信

webスポルティーバ

 開幕4連勝――。幸先のいいスタートを切ったヴィッセル神戸だったが、気がつけば主役の座から引きずり下ろされ、順位表の中位を彷徨っている。

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 シーズンの約半分となる第16節を消化して、7勝2分7敗の11位。17得点・17失点と、白星も得点も貯金ゼロである。

 昨季は年間順位で7位、セカンドステージに限れば2位と躍進を遂げた神戸は、今季の開幕前に初タイトル獲得への「本気度」を示していた。FW田中順也(←柏レイソル)、MF高橋秀人(←FC東京)、MF大森晃太郎(←ガンバ大阪)と各ポジションに実力者を迎え入れ、さらには元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(前ガラタサライ)の今夏加入も発表。3シーズン目を迎える知将・ネルシーニョ監督のもと、悲願成就へ機は熟したかに思われた。

 開幕節で昨季得点王のFWレアンドロが左ひざじん帯損傷の重傷を負うアクシデントに見舞われたものの、MF中坂勇哉ら若手の台頭を促しながら、スタートダッシュに成功。試合をこなすなかで新加入選手たちも徐々にフィットしていき、一時は首位に立った。この勢いをポドルスキが合流する夏まで保てれば、タイトル獲得も現実味を帯びてくる。そんな予感さえ漂わせていた。

 しかし第7節から3連敗を喫し、首位の座を明け渡すと、そのまま流れを失った。加えてケガ人の多さが悪い状況に拍車をかける。5月にはMF藤田直之、FW大槻周平が戦線を離脱し、6月に入るとDF橋本和、DF高橋峻希、DF岩波拓也、MF高橋秀人と守備陣に故障者が続出。豊富に見えた陣容も、まともにメンバーを組むことさえままならない状況に陥った。

 その苦しい台所事情を表すかのように、第16節の横浜F・マリノス戦のスタメンには、今季10試合以下の出場にとどまる選手たちが6人も名を連ねていた。ただ、ベストメンバーを組めないにもかかわらず、前半の戦いぶりは悪くはなかった。

 横浜FMのワイドな攻撃に苦しみながらも、GKキム・スンギュを中心に粘り強い対応でゴールを割らせない。ロングボールに頼らない攻撃もまずまず機能し、素早いカウンターやバイタルエリアでの連動からゴールに迫るシーンもあった。

 前半終了間際には、巧みな連係から抜け出したFW渡邉千真が決定的なシュートを放つなど、個ではなくチームとして崩そうとする狙いが見えた。

「前半は拮抗したゲームにもっていけた。守備も狙いどおり対応し、カウンターでの攻撃にも展開できた」

 試合後、ネルシーニョ監督が振り返ったように、3連勝中と勢いに乗る横浜FMと互角に渡り合った。

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