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パンツも見せるチラ見せ派!──SS18 ハイダー アッカーマン

6/27(火) 13:41配信

GQ JAPAN

ドット&ストライプ、すなわち水玉&縞柄をフィーチャーした今シーズン。というと、単純に春夏らしいイメージだが、むろんハイダーのそれは、爽やかではあっても、けっして一筋縄ではいかない。

なにしろドットはブロークン。すなわち全体がひび割れている。いや、水玉じたいは丸いままなのだが、傷口(?)によって、大小の丸柄がパッチワークのようにはめ込まれている。水玉柄のさまざまな切れ端を、下手な外科医の手術のように、縫い合わせた感じ、とでも言おうか。水玉柄のフランケンシュタインか。説明があまりうまくいかないが、写真を見てのとおりである。すごいのは、それが刺繍による総柄であること! シャツなど薄物はプリントもあるが、ジャケットなどは、触れると凹凸で、そのことを確認でき驚くばかり。いったいどんな手間をかけているのか?

ストライプも太縞&細縞が、ちょうどいいあんばいに胸のところで、フランケンシュタインされている。ショールカラーも少し着物めいていて、とにかくこんなスーツ、見たことない!ポケットの切り込みまで、「ストライプ」として機能しているところもすごい。

そしてムードはロックンロール。に加えてエレガント。若者が、ちょっと背伸びしてフォーマルを着こなすが、ついユースらしさが出てしまうという雰囲気。パンツもきちんと履けずに腰履きで、ウエストから下着が覗いてしまう。そこに、またもやハイダーらしさの発露が!ウエストから覗くストライプのパンツと、同柄のソックスをオン! 縞、チェック、水玉、パステルと、今シーズンは覗かせるための、アンダーショーツも揃っている。

そう、この「少し覗く」がハイダーの真骨頂。シンプルなブラックフォーマルのジャケットも、裏地のストライプをチラ見せし、ストライプのバミューダパンツスーツも、袖をまくり上げ裏の水玉をチラ見せ。フィナーレの本人も、パンツの裾を折り上げ、裏地の縞をチラ見せしてみせた。

チラ見せ好きが高じて(?)か、リバーシブル仕様のアウターも多い。コートやジャケットのどちらの側を着ても、袖や裾をまくり上げ折り上げて、裏側をおしゃれに活用できる=ハイダーらしいスタイリングが完成する。

今回、色はブラック&ホワイトが復活した。そこに、ライラック(薄紫)やミントグリーン、サーモンピンクなどのパステルが加わる。ウエストがゴムの腰履きパンツも、ブリックオレンジ(煉瓦色系オレンジ)が美しい。そして、ただのジャージに一瞬見えるが、よく見ればふとももの内側には、同色のグログランリボンの測章。これぞ隠れたエレガンス!

Words: Chiyumi Hioki

最終更新:6/27(火) 13:41
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