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受け継がれる協働の絆~花巻市公共施設マネジメント計画の取り組み

6/27(火) 12:30配信

政治山

はじめに

 花巻市では2015年度から公共施設計画策定室を設置し、公共施設マネジメント計画(公共施設等総合管理計画)の策定に取り組んできました。ある自治体の取り組みをヒントに、あるべき協働とは何かを気づかせてくれた本計画策定までの取り組みを紹介します。

牧之原市の衝撃

 2016年1月下旬に静岡県牧之原市の西原市長を招いて、牧之原市で実践している「対話による協働のまちづくり」についてご講演いただきました。牧之原市では、「男女協働サロン」と呼ばれる市民との「対話の場」をベースに、行政と市民が協働でまちづくりを進めており、事例の一つに公共施設マネジメントの取り組みが紹介されました。

 当初はコンサルタントに委託して、完成された計画書に市民参画を実施する。いわば行政主導で計画策定を予定していた矢先での牧之原市の衝撃。公共施設マネジメントという重要な計画を策定するうえで、本当に大事にしなければならないのは、市民の声(想い)を計画に反映することではないのか。その日から牧之原市を参考とした協働での計画づくりへと大きく舵を切ることになりました。

対話の聖地・牧之原へ

 2月、静岡県静岡市で「住みよいまちを私が創る」~対話で創る地方創生フォーラム~(静岡フォーラム)に参加します。このフォーラムを通じて、進むべき道は間違っていないことを確信するとともに、“協働”という文化が根づいていない本市で、果たして牧之原流で計画策定ができるのかと悩んでいたところ、牧之原市の人材マネジメント部会修了生(マネ友)の本間直樹さんから牧之原市の取り組みを聞くことができ、不安の中に一筋の光明を見出します。その後、牧之原市の公共施設マネジメントの中間報告会を視察し、ぼんやりと進むべき方向性が見えてきました。

“花巻スタイル”の確立に向けて

 協働での計画づくりを進めるうえで、自分自身が「対話」や“協働”といった定義をしっかりと理解する必要があると考え、2016年3月に早稲田大学マニフェスト研究所人材マネジメント部会の幹事である青森中央学院大学の佐藤淳先生を招いて若手職員を中心とした研修会を開催し、「対話」の重要性や“協働”とは何かを学び、計画策定に向けて小さな一歩を踏み出しました。

 まず取り組んだのが、牧之原市の取り組みを参考とした花巻市の協働での計画づくり、通称“花巻スタイル”の確立です。4月、アドバイザーから「花巻スタイルを確立させるためには、計画策定のプロセスから市民を巻き込んで進める必要がある。行政が決めた枠のなかで市民と議論するのではなく、枠の大きさから市民と一緒に考えることが本当の“協働”である」と指摘を受けます。しかしながら、地域に人材はいるのか。どうしたら巡り会えるのか。花巻スタイル確立に向けて、人材の発掘が一つ目の課題であることが、はっきりと見えてきました。

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最終更新:6/27(火) 12:30
政治山

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