ここから本文です

ヤンキースの若き大砲も脱帽。「ダルビッシュの緩急はとてつもない」

6/27(火) 11:33配信

webスポルティーバ

 6月23日(日本時間の24日朝)、ヤンキースタジアムで田中将大(ヤンキース)とダルビッシュ有(レンジャーズ)が展開した珠玉の投手戦は、多くのベースボールファンを痺れさせた。2人で合わせて15イニングを無失点に抑え、合計で19奪三振を記録。不振に悩んでいた田中の復活劇が騒がれたが、強打のヤンキース打線を敵地で7回まで2安打、無四球、10奪三振に封じたダルビッシュのピッチングも圧巻だった。

【写真】田中将大をMLBスカウトが分析>

 特に注目を集めたのは、この日まで打率.329、25本塁打、57打点という好成績を残していたヤンキースの”巨人”アーロン・ジャッジ外野手との対戦である。2年目にして完全開花した身長201cmのジャッジは、三冠王も狙える新たなスーパースター候補。そんな25歳の若き大砲も、この日はダルビッシュを打ち崩せなかった。

 第1打席はスライダー、ツーシームでダルビッシュがジャッジを追い込むと、最後は73マイルのスローカーブで空振り三振。第2打席は96マイルの速球でボール1としたが、2球目の94マイルのフォーシームでショートゴロに打ち取った。

 そして特に興味深かったのは第3打席だ。まず95マイルの速球でファウルを打たせた後、30歳の右腕は71マイル、65マイルのスローカーブを連投する。最後はカウント3-2から、ダルビッシュが95マイルの快速球を投げ込み、ヤンキースの3番打者をまたも空振り三振に切って取った。

 極めてハイレベルで、互いへのリスペクトも見て取れた3打席――。ダルビッシュとの初対戦を終えたジャッジは、日本人エースをどう見たのか。直接対決から2日後。ヤンキースタジアムのロッカールームにて、ジャッジにダルビッシュとの”極上マッチアップ”を振り返ってもらった。

***

――先のレンジャーズ戦ではダルビッシュ有と初対戦し、3打数無安打2三振に終わりました。3度の対戦を終え、ダルビッシュに関して思うことは?

「聞いていた通り、素晴らしいピッチャーだ。僕に対する投球もほとんどつけ入る隙がなく、あんな風に投げられたらもう脱帽するしかない。変化球の鋭さが特に印象深く、スライダー、カーブは特に上質だ」 

――スローカーブが特に効いていたように見えましたが、あれだけ球速を落としたカーブをこれまでの打席で見たことはありますか? 

「僕に投げた中で一番遅かったのは64マイルだった。もちろん、これまでいろいろなカーブを見てきたけど、あそこまでスローなものは初めてだった」

――ダルビッシュは、さまざまな武器を持っているピッチャーとして知られていますが、中でも特に印象的だったのは? 

「緩急のつけ方のうまさだね。さっき話した64マイルのスローカーブと、95マイル前後の速球を織り交ぜて使ってくる。これほどの球速差に対応するのは誰にとっても簡単なことではない。そして、ただスピードを変えるだけでなく、彼はそれぞれの球をいいコースに投げ分けてくる。打席に立っていても、『凄いなあ』と改めて感心させられたよ」

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか