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フェラーリ カリフォルニアT HSを長距離試乗──跳ね馬は渋い色に限る!

6/27(火) 21:01配信

GQ JAPAN

京都在住のモータージャーナリスト・西川淳が、注目のクルマを東京-京都間のロング・ツーリングの試練にかける「GTドライブテスト」連載。第3回はフェラーリのリトラクタブルハードトップモデル、カリフォルニアT HS。

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■硬派仕様のカリフォルニアT

“カリフォルニア”なんて、あまりに有名過ぎる地名が商品名として成立する、のみならず、好きものにはグッサリと刺さる、なんて……。フツウじゃ考えられない。フェラーリは何やっても許されるんだよなぁ。常々、そう思う。

もちろん、カリフォルニアというネーミングにはちゃんとした根拠があった。跳ね馬史上、最も人気のあるオープンモデルが、50~60年代に製造された250GTカリフォルニア・スパイダーであり、ヴィンテージカー市場においては10~20億円で取引されている。言わば、伝説のモデル名。その名前を惜しげもなく使えるところに、栄光の歴史を持つブランドの強みがあった。フェラーリの、それが圧倒的な強さの源泉だ。

フェラーリ カリフォルニアのデビューは、2008年のこと。V8エンジンをフロントミッドに積む2+2のクーペ&カブリオレ(リトラクタブルハードトップモデル)として誕生した。ポジショニングとしては最も“気軽”なフェラーリだったから、他ブランド、特にドイツプレミアムの上級モデルからの乗り換えも多く、このカリフォルニアによって跳ね馬のちょっとした民主化が進んだともいえる。事実、カリフォルニアの台数が純増したぶん、フェラーリの生産台数も飛躍的な伸びをみせたものだ。

2014年にマイナーチェンジ。その名もカリフォルニアTへ。Tはターボの意味。高性能と環境性能の両立は、フェラーリのようなスーパースポーツブランドでも避けて通れなかったし、むしろ、その技術力の高さをアピールするうえで絶好の機会になった。エンジン排気量を落とし(=ダウンサイジング)、ターボチャージャーを付加することで、性能も燃費も大いに向上したというわけなのだから。

今回、京都に連れ帰ることにしたのは、そのカリフォルニアTのさらに硬派な仕様というべきハンドリング・スペチアーレ(HS)だ。より機敏なステアフィールと、硬めのライドフィールをもつ。FRスポーツカーとしては、今、最も“好戦的”なモデルのひとつだと言っていい。

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最終更新:6/27(火) 21:59
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