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38歳ロッシが19戦ぶりの歓喜。0.063秒差でダッチTTを制す

6/27(火) 17:26配信

webスポルティーバ

「ロードレースの大聖堂(Cathedral of Speed)」で10勝目。バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ MotoGP)が今季初勝利で、会場を埋めたファンを大いに沸かせた。

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「ダッチTT」の通称で知られるオランダGPは、1949年のロードレース世界選手権初年度から現在に至るまで、途切れることなく連綿と毎年レースカレンダーに組み込まれている唯一の大会である。さらに、会場のTTサーキット・アッセンで行なうダッチTTとしての歴史はさらに長く、第1回の開催は1925年にさかのぼる。まさに歴史と伝統に裏打ちされた由緒あるレースだ。

 ロッシがそこで初優勝を遂げたのは125cc時代の1997年。翌1998年には250ccで優勝。その後、最高峰クラスに昇格してからは2002、2004、2005、2007、2009、2013、2015の各年に勝利を挙げ、今年で10回目となった。アッセンの歴史に名を残すライダーであることは間違いないが、38歳の現役最年長となった今でもスーパースターとしての人気が衰える気配はいっこうになく、今年も大勢のファンが会場を埋め尽くした。ロッシ自身、レースで勝つのは昨年の第7戦・カタルーニャGP以来19戦ぶりだから、喜びも一入(ひとしお)だ。

 表彰式を終えたロッシは、その後に行なわれたプレスカンファレンスの会場で「1時間前の素晴らしい余韻が残っている」と充ち足りた表情をうかべ、「レース後の5~6時間後まで続くこの余韻を味わうために、レースを戦っているんだ」と述べた。

 今回のレースは、さまざまな面で不確定要素や予想外の波乱が待ち受けていただけに、満足感はさらに大きかったことだろう。

 前戦のカタルーニャGPは、本来ならヤマハ勢が有利と目されていたコースだが、ロッシはトップから大きく引き離された8位。チームメイトでランキング首位に立つマーベリック・ビニャーレスはさらに後方の10位でレースを終えた。カタルーニャGPでもロッシは過去に10勝を挙げており、カタルーニャは相性の面でも抜群のはずだったが、今年のレースは課題しか残らなかった一戦になった。

 そのカタルーニャGP後に行なった事後テストで、ヤマハは今シーズンの問題を解消すべく、ファクトリーの両名に新しい車体を投入した。両選手とも好感触を得た様子だったが、そのテスト後最初のレースとなった今大会では、ロッシは金曜のフリープラクティスからこの新しい車体を試してフィーリングのよさを確認できたと、6番手タイムで終えたセッション後の夕刻に話した。

 翌日の土曜は雨の1日になった。ここアッセンは、1日のなかでめまぐるしく変わる天気でも有名で、今年のレースウィークも曜日ごとに異なったコンディションになった。午前午後とも雨のセッションを終えて、ロッシは2列目4番グリッドを獲得。

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