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富士そば「120店」全店制覇男が教える「限定メニュー」の世界

6/27(火) 20:00配信

SmartFLASH

 富士そばの限定メニューを全制覇した、駅そば研究家・鈴木弘毅さん(43)はこう語る。

「食べても食べても、次々に新メニューが開発されて『食べ尽くす』ことができない。それが、富士そばの魔力です。

 私は2016年12月に116店舗の全制覇を達成しましたが、その後次々と新店舗が誕生し、2017年5月25日現在では120店舗に増えています。全店舗制覇を堅持すべく、最近オープンした4店舗も食べて回りました。

 しかし、そんな私の達成感を挫くかのように、新メニューの発売に加えて店内製麺や二八そばの導入など、間断なくニュースが流れるんです。食べるよりもニュースリリースのペースのほうが圧倒的に早く、前を走る選手にどんどん引き離されていくマラソンランナーのような忸怩たる思いに駆られるのです」

 富士そばは、なぜ店舗によってメニューが異なり、これほど個性が生まれるのか。その秘密は以下のとおりだ。

(1)運営会社が複数ある
 国内の店舗は、じつは7社が運営している。運営会社同士がよきライバルになり、競争関係が築かれているのだ。

(2)店長に一定の権限がある
 各店舗のメニューは、各店舗の店長に一定の決定権がある。同じ運営会社内でも、店長の個性が反映される。

(3)メニューの一斉入れ替え
 富士そばでは、毎年4月と10月に、夏メニューと冬メニューの入れ替えがある。季節感を取り入れた戦略も、飽きさせない要因につながっている。

(4)ダブルスタンダード
 仕入れを安定させる狙いから、麺をはじめ、多くの食材を2社から仕入れているため、同じメニューでも店舗ごとに微妙な違いが生まれる。

(5)有数のホワイト企業である
 無理な安売りはせず適正価格で提供し、人件費などを圧迫させない運営手法をとる。社内表彰制度もあり、スタッフが長く働ける環境を整えている。

 富士そばを取材すると、常にお祭りの準備中のような活気を感じるという。各運営会社や店長、そしてスタッフが生き生きと活躍することで、「飽きない富士そば」が成り立っているのだ。

 前出・鈴木弘毅さんが言う。

「富士そば巡りは、やればやるほど夢中になる、終わりなきロールプレイングゲームなのです」
(週刊FLASH 2017年6月13日号)

最終更新:6/27(火) 20:00
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