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スペックで見れば3万円ぐらいお得な上海問屋の3way6ドライバーBA型イヤホン『EINSEAR V12/914635』の実力

6/27(火) 20:10配信

@DIME

■Introduction

上海問屋はオーディオ関連製品にかなり力を入れている。中華ブランドとのコラボにより、安くていい品の販売を目指す。例えばDSD128対応のハイレゾプレーヤーがアウトレット価格で1万3999円とか。ハイレゾ対応のヘッドホンとイヤホンも多く販売している。今回はその中で最も高価な3Way6ドライバーBA型イヤホンに注目。MMCX端子採用でリケーブルにも対応。スペック的に見れば5~6万円クラスだが、販売価格2万9999円(税込)と約3万円のハイコスパである。

【写真】スペックで見れば3万円ぐらいお得な上海問屋の3way6ドライバーBA型イヤホン『EINSEAR V12/914635』の実力

BA型はもともと補聴器に使われており、人の声の帯域の再現が得意なドライバーである。これをマルチウェイにすることで再生周波数帯域を広げて音楽用に使われるようになった。金属片の振動板を使い、ハイスピードで解像度の高い音を再現する。2Way、または3Wayが主流であり、低域の量感を増やすためにデュアルウーハーにして3Way、4ドライバーが生まれた。本機は3Way全ての帯域でデュアルドライバーを採用して6ドライバーとしている。V12のネーミングは左右のドライバーの数を足したものだろうか。ドライバーの数を増やすと位相の管理が難しくなり、3Wayでネットワークを使っているため、音像定位や音場感の再現では不利になる。その分、ワイドレンジで解像度の高い低音再現が望めるはずなのだが、いったいどんな音がするのだろうか。

■Impression

試聴は付属のアンバランスケーブルを使ってMASS-Kobo『model404』に接続しておこなった。イヤーチップは最初から付いていたウレタンフォームのMサイズを使用している。Susan Wong「My LIVE Stories/Desperado」(96kHz/24bit)では、BA型らしい解像度の高さが感じられない。高域も低域もつまった感じで、レンジが狭くマルチBA型とは思えない。ウレタンフォームを使ったコンプライ系のイヤーチップは低域の量感が増えるが、それが高域をマスクすることもあるため、シリコンイヤーチップのMサイズに交換した。するとヌケの悪かった高域がスーッと前に出るようになり、これぞBA型という解像度の高さを見せてくれた。それに対して中低域はさらに細くなり、バランス的には高域寄りになった。低域が出ないのではなく高域の情報量に対して中低域の音数が少なく負けている感じだ。

せっかくMMCX端子を採用しているので、手持ちのシルバーコーティングのφ2.5mmバランス用端子のケーブルに交換。『model404』をバランス接続に切り換えて接続した。同じ曲を再生すると、さらに高域の解像度が上がっている。Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015~ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)を聴くと音像定位、音場感ともに問題ない。しかし、帯域バランスはさらに高域寄りに、というか低音の量感が減ったようだ。バランスを考えると純正ケーブルの方がいいかもしれない。または、もっと中低域の量感を出せるケーブルと組み合わせるのがベスト。

上海問屋『EINSEAR V12/914635』は能率が高く、スマホなどでも鳴らしやすいマルチドライバーBA型イヤホンである。MMCX端子を採用してリケーブルも楽しめる。3Way構成だが超ワイドレンジということはなく、バランスはかなり高域寄りである。解像度の高い高域が好きな人なら問題ないだろうが、中低域好きな人に合わないと思う。特に中域が薄い。プレーヤー側のイコライザーで低域を持ち上げるか、コンプライ系のイヤーチップを使う、リケーブルするなどの対策が必要になるだろう。

文/ゴン川野

@DIME編集部

最終更新:6/27(火) 20:10
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