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コスパ検証! 「MBA」は本当に稼げるのか? 

6/27(火) 9:00配信

東洋経済オンライン

ビジネススクールに通えば、稼げるようになるのか?  2年という時間と、それなりのおカネを費やして学ぶ人たちは、何を求め、何を得て卒業するのか?  そして、MBAに通う人たちが増え続けている事実は、何を物語っているのか? 
ビジネススクールでの2年間で学ぶ必修基礎が「1フレーズ」ですっきりわかる、がコンセプトの『MBA100の基本』が6万部を突破した著者が、MBAの裏側にある真実をお伝えします。

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 MBA(経営学修士)というテーマに関して、多くの方がもっとも気になるのは給与でしょう。今回はそれについて取り上げます。

 ハーバード・ビジネス・スクールを筆頭とする海外MBAでは、新卒学生の年俸が10万ドルを超えるのが普通です。2016年の調査でトップだったハーバードでは、中央値が15万8000ドル(1ドル=110円とすると約1740万円)、給与水準の高いヘッジファンド就職者などでは20万ドル超もザラということですから、少なくとも海外トップスクールでMBAを修了すれば、稼げるようになるのは間違いありません。

 では、アメリカと違い、「マネジメントを目指すならMBA取得は当たり前」という感覚がまだ小さく、人材の流動性も低い日本ではどうでしょうか? 

■日本のMBAの実態は? 

 これについては、筆者の所属するグロービス経営大学院の調査を見てみましょう。

 2016年に実施された卒業生アンケートでは、卒業後の年収アップ幅は平均40%弱となっています。入学から何年かは経っていますので、当然その間にある程度の昇給もあるわけですが、そうしたベース昇給を大きく上回る昇給があったといえるでしょう。もちろん、一定数は転職もしています。


 グロービスではまた、2016年に過去の卒業生を対象にした追跡調査も行いました。その結果、およそ9割近い学生が、人生がポジティブな方向に変化したと述べました。回答者の半数以上が選んだ上位項目は、「自分に自信が持てるようになった」「学び続ける習慣ができた」「積極的に行動するようになった」「友人が増えた、友人との関係が良くなった」の4つでした。

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