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いまの働き方でいいのか?長寿化時代の人生設計

6/27(火) 6:30配信

Book Bang

 2013年のビジネス書大賞に選ばれ、10万部を超えるベストセラーとなった『WORK SHIFT』(プレジデント社)の著者、リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』が売れている。昨年の11月に発売され、読者が選ぶビジネス書グランプリ2017で総合グランプリを、ビジネス書大賞2017では準大賞を受賞し、現在までで15万部を超えるベストセラーとなっている。

『WORK SHIFT』ではテクノロジーの進化やグローバル化、長寿化などの影響により、私たちの働き方はどのように変化していくのか、働き方をどう変革していかなければならないのか、を提言していた。『LIFE SHIFT』では誰もが100年を生きうる時代に、どのような人生設計を描くべきか、また働き方や生き方をどう変えていくべきかを提言している。

 いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上もあるそうだ。長寿化が進むと、教育→仕事→引退という3ステージの人生設計では、老後の資金が賄えない。いま40歳の人が老後に最終所得の50%を毎年確保したいとすると、給与の17・2%を貯蓄に回さないといけない。3ステージで生きていくには、引退の年齢を遅らせるしかない。それも一つの方法ではあるが、この本で提唱しているのは3ステージからマルチステージへの転換である。

 教育、仕事、引退に加えて、未知なるものを探求するエクスプローラーや、自分で職を生み出すインディペンデント・プロデューサー、異なる活動を同時に行うポートフォリオ・ワーカーなどのステージを加えることで、引退年齢を遅らせる以外の様々な人生戦略が描けるようになるのだ。

 そういったステージを加えるには、学習する時間や人的ネットワークを広げることも必要になってくる。卒業後すぐに就職し、同じ会社で連日遅くまで働いている。そんな生活を続けている人は、人的資産や活力資産といった無形の資産を増やすことが難しいので注意が必要だ。本当にいまの働き方を続けていていいのか、ということをこの本を読んで一度考えてみてほしい。

[レビュアー]田中大輔(某社書店営業)

新潮社 週刊新潮 2017年6月22日号 掲載

新潮社

最終更新:6/27(火) 6:30
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