ここから本文です

人事が知るべき「聴き方」「話し方」~心のコミュニケーションが組織を活性化する~ユニリーバ島田氏×三越伊勢丹下福氏×法政大宮城教授【HRカンファレンス2017春】

6/28(水) 7:30配信

日本の人事部

社員は会社に対して何を不満に思い、どんな要望を持っているのか。人事は社員の本音を聴き出すために、心のコミュニケーションを取り、信頼関係を構築しておく必要がある。そのために人事は、社員から何を「聴き」、何を「話す」べきなのか――。ユニリーバ・ジャパンの島田氏、三越伊勢丹の下福氏、法政大学の宮城氏によるセッションで、解き明かしていった。

宮城氏によるプレゼンテーション:「聴く」から始まる相互理解

まず宮城氏が、人事に必要なコミュニケーションについて解説した。コミュニケーションとは、対話を通して互いに交換しあい、共有性を築いて相互理解をすることだ。

「では、そこで何を共有するのかというと、情報、意思、感情です。特に感情や気持ちといった感性の部分は、いま非常に衰えています。心の欲求は何か、相手のニーズは何かと考えながら、相互の理解と共感を図ります」

人事には、会社と社員個人のニーズを統合する役目がある。その統合を図るには、オープン・コミュニケーションが必要だ。

「ありたい自分、なりたい自分、やりたいこと、大切にしたいことなど、ありのままを自由・率直にオープンに話せる風土をつくる。また、マイナス情報や疑問、不平、不満もありのままに話せる職場・組織をつくることが重要です」

宮城氏は、人事は社員一人ひとりの生の声に謙虚に耳を傾け、その声を活かさなければならないと語る。制度だけが整っていても、血の通った運用ができなければ意味がない。そのうえで、個人の成長を組織の成長へ結びつけていくことが重要だ。「育てる」から「自ら育つ」組織に変革するために、人事は個と向き合い、心のコミュニケーションを徹底しなければならない。

では、会社と社員の間に信頼関係を築くにはどうすればいいのか。宮城氏はここで心理学にある、信頼関係の形成につながる「期待の法則」を紹介した。

「期待されていることを知り、相手のニーズを正しく理解し、確実に期待に応える。それを繰り返すことで、互いに信頼が生まれます」

しかし、個人により捉え方や考え方は異なる。そのため、相手の言うことを本気で「聴く」ことから始まる相互理解が必要になる。宮城氏は「人材育成は真摯な傾聴から始まる」と語る。ここで重要になるのは、社員への質の高い面談だ。

「面談は1対1のコミュ二ケーションの場であり、日頃からの信頼関係に規定されます。上司の熱意、部下への期待をきちんと伝え、効果的なフィードバックを行い、部下自身に考えさせることが重要。面談は英語でinterviewですが、質問をして話を引き出すことが求められます」

また、宮城氏は個人がキャリア充実感を持つためには六つの因子があると言う。「1.自分は認められ、評価されている」「2.自分の成長を感じることができる」「3.自分が組織・他者に貢献できている」「4.自分が活かされている」「5.自分が必要とされている」「6.自分は信頼されている」の六つだ。

「皆さんは、これらを重視できているでしょうか。このようなコミュニケーションには会社と個人との間の『互聴』が大事です。両方が聴きあう関係から深い信頼関係をつくり、組織風土をつくることが重要です」

1/5ページ

最終更新:6/28(水) 7:30
日本の人事部

記事提供社からのご案内(外部サイト)

日本の人事部

株式会社アイ・キュー

毎週更新

無料

日本最大のHRネットワーク。企業研修、採用
、評価、労務などのナレッジコミュニティと
して、イベントや雑誌などと連動しながら
「人・組織」に関する課題解決をサポート。