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ファッション界の新帝王か!? SS18 White Mountaineering

6/28(水) 10:48配信

GQ JAPAN

プリントやシャープなボトムスも登場する「体験」に裏打ちされた新ワークスタイル。

【ホワイトマウンテニアリング 2018年春夏コレクション ルックを見る】

ウォッシュド&ブリーチしたコート、スリムなジーンズ、デニムのストール。今回のコレクションは溢れるほどの「藍(あい)への愛」から始まった。インナーの赤いTシャツのプリントも、スエードのブーツも藍色である。

腰まである丈のゆとりあるGジャン、赤い馬のワンポイントが映えるデニムシャツ、チャイナ風ボタンのシャツブルゾンには、ベースボールシャツを「羽織り」のように重ね、オリエンタルなコ―ディネイトを見せた。これらすべてがデニム製である。

そして、藍より青い、鮮やかなブルーへと作品はシフトし、プリントも登場。日本古来の書道の筆を用いたアクションペインティングによる柄が舞う。通常ならそうしたプリントは、アートなイメージの強調になるが、今回のホワイトマウンテニアリングのそれは、ペンキをまき散らしたようでもあり、万年筆のインクをこぼしたようでもあり、どこか「仕事」を想起させる。そう、今回のテーマはペインター、カーペンターなど

「働く男のワークウエア」なのだ。「着る人によって使い古され、必要な部分が劣化していく様、そのような人達が着ているワークウエア(制服)に魅力を感じた」と、デザイナー相澤陽介氏は語る。

実は氏は、コム デ ギャルソンに5年間勤めた後、半年間は工事現場で、残りの半年は運送業で、実際に働いたことがあるのだ。その時にはニッカボッカ―を履きながら、汚れてもさまになるデニムシャツを合わせればかっこいい、などとコーディネイトを夢想したという。

体を使って働くこと。それは幼い頃からの憧れにつながる。スポーツ選手になってみたいと、思ったことのない男性は、たぶんいない。ワークとスポーツが常にメンズファッションに現れるのは、それが一因である。年月をかけて型に作られた「用の美」があるから、だけではないのだ。

さて、コレクションの柄の遊びは、ここからさらに飛躍していく。イカット柄をモダンにしたようなニット。

上には同素材のブランケットを巻き付け、ボトムスはスリムなワークパンツ。白いジッパーをアクセントにしたそのパンツは、シャープで、これまでのワークの概念を覆す。

赤と黒のトリコロール格子、ブランドネームを挟み込んだランダムストライプ。さまざまなカーキのパッチワークや、墨染のような黒やグレーの配色もみごとだ。

それにしても、アディダスやUGGとのコラボ、モンクレールにバートンやバーブアと、世界の主要アウトドアブランドのデザイナーを総なめにしている氏は、これを機会にデニムやワーク界をも、席巻してしまうかも。

ファッション界の新たなる帝王が、この日本から、生まれつつある。

Words: Chiyumi Hioki

最終更新:6/28(水) 10:48
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