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何歳くらいから鼻をかむことができますか?/親がアレルギー性鼻炎の場合、子どもにも遺伝しますか?

6/28(水) 11:11配信

Wedge

質問:3歳の子どもがいます。なかなかうまく鼻がかめず、よく鼻水をたらしたままでいるのですが、何歳くらいからきちんと鼻をかむことができますか?

答え:5歳児できちんとかめるかどうかです。

答える人 藤巻豊先生(藤巻耳鼻咽喉科医院)

 3歳児でも「ふーん」と鼻をかむこともできる子どももいますが、5歳児でもしっかりかむことができなかったりと個人差があります。

 そもそも子どもは鼻水が垂れていても気になりませんし、耳が多少聞こえなくても気になりません。たとえば、鼻水が詰まっている子どもの中には滲出性中耳炎の方がいます。そのようなお子さんに耳が聞こえづらくないかと尋ねると「聞こえます」と答えます。しかし、鼓膜の中にたまった分泌物を吸い取って上げると、耳栓が外れたくらいに聞こえるようになるようで、今度は「うるさい!」と言うのです。「今まで僕は聞こえていなかったんだね」と答えることもあります。大人は、少しでも聞こえないと気になってしまうのに、本当に子どもは不思議だと日々の診察中に思います。

 幼いお子さんの鼻がつまっていたり、鼻水をズーズーさせている場合、お子さんにかませるのではなく、保護者が市販の電動型のオリーブ型吸引器を買い、自宅で吸ってあげることを当院では勧めています。

質問:親がアレルギー性鼻炎の場合、子どもにも遺伝しますか?

答え:親のアレルギー体質はある程度遺伝します。特に、両親がアレルギーの場合は遺伝しやすいです。この場合、アレルギーの原因物質に暴露されることで発症しやすくなります。

 多くの人が困っているアレルギー性鼻炎の原因は、ハウスダストと花粉が多いでしょう。

 親がアレルギー体質の場合、アレルギー反応を引き起こすIgEという物質を作りやすくなります。この場合、アレルギーの原因物質、ハウスダスト、スギ花粉などに暴露することによりアレルギー反応が起こりやすくなります。ハウスダストの場合は、生活環境の変化、例えば住居の気密性が高くなったこと、大気汚染などの要因の変化によって遺伝する、つまり発症する可能性は高くなります。その場合、マメに掃除をすることが大切です。特に、子どもが好きなぬいぐるみや、寝具などにはダニが付着していることが多いので、洗って、紫外線に当たるように外で干すことが大事ですね。

 花粉症は、一昔前まで子どもはならないと言われていました。当院は、花粉症が疑われる場合、併設の小児科でアレルギーの採血検査を行います。すると、3歳児でも花粉症にかかっている子がいます。その場合には大人と同じような薬を処方します。

本多カツヒロ (ライター)

最終更新:6/28(水) 11:11
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