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「廃棄される生鮮食料品」にセンサーで立ち向かうスタートアップ

6/28(水) 7:31配信

WIRED.jp

大規模農法で栽培された野菜を、より細かな単位で出荷管理できれば、これまでの廃棄処理へ直行という運命から救えるはずだ。シリコンヴァレーのスタートアップ・Zest Labsは、センサリング技術とクラウドデータを活用して、廃棄野菜を生む主原因のひとつである流通過程の管理を改良しようとしている。

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新鮮だと思って購入した果物や野菜が、数日ももたずに冷蔵庫の中で傷み始め、結局は一口も食べることなくゴミ箱へ直行…。誰もがそんなちょっと残念な経験をしたことがあるだろう。この「予想外に早く傷み始めた」ことを理由に捨てられる食物、実は廃棄処理される食べ物全体の約3分の1という大きな割合を占めている。

経験は、ときに裏切る

その主な原因は、生産者から消費者に届くまでの流通における品質管理の問題にある。科学的データではなく、「この種の野菜の鮮度はこれくらい」という生産者や流通業者の“経験則“に基づく判断が、食品個々のコンディションの認識を誤らせ、ひいては廃棄処理直行という道筋をつくってしまうのだ。

この状況に一石を投じる試みを行っているのが、シリコンヴァレーに本拠を置くスタートアップ企業、Zest Labs。同社の技術は食物運搬用のパレットに搭載したセンサーを使い、温度や湿度、位置情報などの詳細なデータを収穫時からモニターし、各個体の鮮度を正確に把握するもの。集約した情報を流通の各段階で関連する業者(市場関係者や小売店など)と共有することで、廃棄を減少させるためのよりスマートな経営判断を可能にするシステムを提供している。

米国全土だけでも1,650億ドルにものぼる食料が、賞味期限切れによる傷みや、味・見た目の低下から廃棄されている現状を鑑みると、サステイナブルなライフスタイルを真に実現するためには欠かせないテクノロジーといえる。

流通を変える仕組み

「いちばんの問題は、同じ日に収穫された野菜の賞味期限はどれも同じ、という考え方にあります」と『Fast Company』のインタヴューに語るのは、Zest LabsのCEOを務めるピーター・メーリング。「これまで、この間違った前提をもとに生鮮食料品の賞味期限が設定されてきたのです」

たとえば同じタイミングで収穫されたレタスでも、速やかに冷蔵保存されたものと、畑にしばらく放置されたものとでは、出荷の時点ですでに鮮度に差が出てしまう。そこで「Zest Fresh」というツールを使えば、野菜の種類、出荷工程における保存温度・湿度などの情報を随時クラウドにアップし、正確かつ一目瞭然に管理できるようになる。

「科学的根拠のない習慣ではなく、データをもとに流通のスマートな意思決定ができるようになります。たとえば出荷の担当者がデータをみて『10日はもつ鮮度があると思っていたが、8日しかないので出荷を早めよう』と決定することができるようになれば、流通の過程で傷む商品が減少し、必然的に廃棄処理される生鮮食料品の量を低減する助けになります」

SHOGO HAGIWARA

最終更新:6/28(水) 7:31
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