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新しいChromeとSafariは「ウェブ広告」のあり方を根底から覆すかもしれない

6/28(水) 12:11配信

WIRED.jp

ユーザーの許可なくヴィデオや音楽を再生するウェブ広告が増えた結果、ブラウザーに広告をブロックする機能が搭載され始めている。その流れが徐々に強まり、ついには元のサイトの複雑なレイアウトを排除したシンプルな表示を標準とする設定が導入され、ユーザーは元のサイトのデザインを目にすることすらなくなるかもしれない。従来のウェブ広告のあり方を崩壊させつつある、ブラウザー競争の行方。

アダルトサイトを見るとき、一番使われているブラウザは?

アップルとグーグルは、不快なオンライン広告を取り締まっている。その過程で2社はウェブの機能を変えてしまうかもしれない。

2017年6月、グーグルは世界で最もたくさん使われているウェブブラウザーである「Chrome」が、とりわけ酷い広告を含んでいるサイトに表示されるすべての広告をブロックするようになると発表した。対象となる広告には、ヴィデオを自動再生するものや画面の大部分を占めるもの、クリックしたコンテンツを見るのを待たせるものなどが含まれる。

一方、アップルは、まもなく「Safari」が音楽やヴィデオを許可なしでは自動的に再生しないようになると発表した。アップルが次にブラウザーをアップデートするときは、ページをロードする際にデフォルトで「リーダー」モードにすることで広告をブロックできるだけでなく、その他の多くの要素もブロックできるようになる予定だ。次のヴァージョンでは、第三者によるあなたのオンライン上の行動のトラッキングをブロックする機能も追加される。

しかし、この2社の計画は、単にウェブ体験がよりすっきりすることを意味しているわけではない。これはウェブブラウザーが動作する方法の変化を象徴しているのだ。ウェブサイトが送ってくるコードとコンテンツをなんでもかんでもダウンロードして実行する代わりに、これらのブラウザーは積極的にウェブ体験を形づくるようになる。それは事業者が広告ばかりでなく、ウェブサイトを訪れた読者が何をするのか、何を見ないのかといった仮定をも再考せざるを得なくなることを意味している。

長年にわたり、ブラウザーはウェブ自体を形づくるツールではなく、単にウェブへの入り口として機能してきた。与えられたコードを受け、指示された通りにページを表示するだけだったのである。とはいえ、ブラウザーがポップアップ広告をブロックし、悪意あるサイトを訪れようとするユーザーに警告を送ることはあった。しかし、フォントサイズの変更を越えてページのコンテンツを変えることはまずなかった。

「ブラウザーは常に規格通りに動作し、すべてのブラウザーが同じコンテンツを表示するようにしてきました」と、Firefoxの製品部副部長であるニック・グェンは語った。「それは中立的な態度でした」

問題は、その態度がより酷い結果に繋がったことだ。パブリッシャーは勝手にヴィデオや音楽が自動再生される広告で、あなたのウェブサイトを埋め尽くす。広告主はあなたが訪れたページのデータを収集する。ときには犯罪者が悪い“広告”を使ってマルウェアを配信する。

多くの人々は自分で問題解決することを選び、広告やトラッカーをブロックするプラグインをインストールした。Interactive Advertising Bureauが行った調査によれば、ユーザーの約26%がPCに広告ブロッカーを入れており、10数%の人々はスマートフォンに広告ブロッカーを入れている。

いまやブラウザーメーカーはこの手の機能を自社製品に組み入れ始めている。Firefoxは、2015年にトラッカーブロック機能をプライベートブラウジングモードに追加した。16年、Operaは広告ブロッキング機能のオプションを追加した。その間、 BraveやCliqzといった比較的新しい会社も、プライヴァシー重視のブラウザーを発表した。

現在、アップルとグーグルのおかげでこの流れは主流になりつつある。StatCounterによると、2017年5月の全ウェブユーザー中の約54%がChromeを使い、約14%がSafariを使っていた。つまり、ほとんどすべてのブラウザーで、ユーザーの訪れたサイト上の少なくとも最悪の広告についてはユーザーが制限できるようになる。そして、ウェブサイトはそれに合わせなければならなくなる。

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最終更新:6/28(水) 12:11
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