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なぜ冨樫義博は『HUNTER×HUNTER』34巻で自ら作品解説を行ったか?

6/28(水) 20:20配信

KAI-YOU.net

6月26日に発売された『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』34巻に対し、一部のファンの間で動揺が広がっています。

『HUNTER×HUNTER』街頭アンケートに答えてくれた渋谷のギャルたち

(文:ふじきりょうすけ)

それは約1年ぶりの新刊だから、ということではありません。巻末に冨樫義博さん本人による「クロロvsヒソカ」の解説が掲載されていたからです。

冨樫先生にそこまで明るくない読者の方は「?」と思うかもしれません。同じジャンプ作品の『ONE PIECE』であれば、読者投稿コーナー「SBS」で、尾田栄一郎さんが作品背景や今後の展開も答えていたりしますから。

しかし、少なくとも筆者の知る限り、冨樫先生が作品の先の展開に対する言及を行ったことはありません。

それだけに、連載中の作品に対して、それも弱音とも受け取れるようなコメントが収録されたことは、コアなファンにとって大きな衝撃があったことは強調して記しておきます。

そこで『ハンターハンター』34巻の解説に対する、いくつかの仮説を立ててみました。「なぜ、あの解説が掲載されたのか?」という問い自体に、今後の『ハンターハンター』を読み解くヒントがあると考えたからです。

すべてこじつけのような予想でしかないですが、「あり得るかも」なんて思えたら、さらに『ハンターハンター』を楽しめるんじゃないでしょうか。

『ハンターハンター』冨樫先生の解説には何が記されていたのか

まず単行本未読の方に向けて、冨樫先生からのコメントがどのようなものだったのかを、要約してお伝えします。

・「クロロvsヒソカ」でやりたいことがいくつかあった。
・ひとつは「対決そのもの」。両者を勃たせながら(原文ママ)、100%勝つと宣言したクロロを勝たせること。
・一番やりたかったことは「旅団の誰かを(ヒソカに)殺させること」。
・ストーリーづくりにおいて、冨樫先生なりのマニュアルはあるが、最終的な判断は「勘」であること。

ここで重要なのは、ヒソカが殺害する旅団のメンバーを「勘」で決めたことでしょう。

しかし「解説の解説」に入るその前に、もうひとつ前提として共有したい「クロロvsヒソカ」戦のストーリーがあります。

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最終更新:7/6(木) 21:53
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