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難解な理論もVR技術で理解につながる。

6/28(水) 19:30配信

WIRED.jp

ニューヨークが市を挙げて開催したイヴェント「World Science Festival」では、仮想現実(VR)技術を使った「超弦理論(超ひも理論)」の講義が行われた。

VRがメンタルヘルス関連の治療に有効か

ロボットはいま、テセラクトをつくっているところだ。

ロボットの目の前に浮かんでいる光る立方体にジェスチャーで合図をすると、同じ立方体がもうひとつ現れた。ロボットが手を下げると、ふたつの立方体は融合してひとつのかたちになる。24の〈面〉と16の〈頂点〉、8つの結合した〈立方体〉。テセラクト(正八胞体、四次元超立方体)の完成だ。

超弦理論の「ヴァーチャル教室」

この風景は、なにもヴィデオゲームのそれではなく、教室で行われていることだ。ロボットの正体は、コロンビア大学の物理学者で、ポピュラーサイエンス界のベストセラー作家、ブライアン・グリーン。彼の「ロボットアヴァター」が、半円形になった学生ロボットたち(それぞれが母国の国旗をあしらったショルダーバッジをつけている)に講義を行っているところだ。この教室は宇宙を象っており、グリーンと学生ロボットたちは、地球のまわりを回っている。

学生たちにテセラクトを示してみせたグリーンは、今度は4次元、5次元、さらには6次元の物体をつくるようにクラスに指示する。これは、「超弦理論」(超ひも理論)の仮想現実(VR)コース。いま授業で取り上げられているのは、3次元以上の次元だ。

かたや、現実世界のグリーンは、ダークブルーのシャツとブラックジーンズ、ブーツを身につけている。彼が腰かけているのはごく普通の椅子で、宙には浮かんでおらず、コンクリートの床の上に置かれている。そこは、マンハッタンのロウアー・イースト・サイドを拠点とするVR企業、Jump Into the Lightの内部だ。グリーンは、ヘッドセット「HTC Vive」で顔を覆われ、コントローラーを使って大げさなジェスチャーを示している(グリーンは生粋のニューヨークっ子なのだ)。

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最終更新:6/28(水) 19:30
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