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“職場でノンアルビール”はありかなしか

6/28(水) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 職場でノンアルを飲んで出社停止を命じられた女性

 健康志向の高まりや飲酒運転の厳罰化などによって、ノンアルコールビールの需要が増加している。アルコールが入っていないのにもかかわらず、 お酒を飲んでいる雰囲気を味わえるノンアルコールビールなら、たとえ車を運転して来ても飲み会を楽しめる。後のことを考えずに、グイッと一杯いけるのがノンアルコールビールの人気の秘訣だ。

 しかし、いくら気軽に楽しめるといっても限度があるようだ。6月14日、ヨミウリオンラインの「発言小町」に投稿された「休憩時間にノンアルコールビール 会社を休まされました」という質問が物議を醸した。自他ともに認めるお酒好きである投稿者の女性(30代半ばのOL)が、仕事の休憩時間に職場でノンアルコールビールを飲んでいたところ、上司に1時間も注意された挙句、会社を休むように命じられ反省文を書かされたというのだ。

 投稿に寄せられたコメントは、女性に対して批判的なものが多く、社会人としての常識を問うものだった。ところで、なぜ“職場でノンアルビール”は御法度なのだろうか。

 “職場でノンアルビール問題”が議論になったのは、今回が初めてではない。また、並行して“未成年にノンアルビール問題”も議論されることが多く、これについては各メーカーとも「法的に問題はないが推奨はしない」という立場を取っているようである。

● タクシーの運転手がノンアルを飲んでいたら……

 さて、なぜ“職場でノンアルビール”は御法度なのかというと、投稿に寄せられたコメントでは、「TPOへの配慮」を理由に挙げる人が多かった。TPOとは、Time、Place、Occasionの頭文字をとった言葉で、時と場所、場合に配慮したマナーを心がけるべきという考え方だ。

 たしかに、時と場所、場合を選ばずに、突然ノンアルビールが出てきたら驚くだろう。たとえば、取引先との商談で、相手がノンアルビールを飲んでいたらどう感じるだろうか。タクシーの運転手が、走行中にノンアルビールを飲んでいたら、誰もが違和感を覚えると思う。

 しかし、である。時と場合を選ばずに飲めるのが、ノンアルビールの魅力ではなかったのか。車の運転に差し支えないというのが、ノンアルビールのウリではなかったのか。

 そう考えると、ノンアルコールビールの定義を、今一度考え直す必要が出てきそうである。そもそも、“ノンアル”と銘打っている時点で、アルコールを連想させる飲み物であるという原点に立ち返って考えてみると、その独特なポジションが見えてくるだろう。

 コーラは、“ノンアルコールコーラ”とは呼ばない。コーヒーは、“ノンアルコールコーヒー”とは呼ばない。しかし、ノンアルコールビールは、あくまで“ノンアルコール”であり、ビールに限らず、他のノンアルコール飲料もそれは同じだ。つまり、すべての“ノンアルコール◯◯”は、アルコールを飲むシーンを想定して作られているのである。

 となると、当然、アルコールを飲むシーンを想定したTPOが求められるというわけだ。だから、勤務中に飲んだり、未成年に勧めたりすることに、違和感を覚えるのだろう。

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