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ビットコインだけじゃない!――暗号通貨バブルに乗る方法

6/28(水) 9:00配信

HARBOR BUSINESS Online

◆実用性高いアルトコインを仕込んで大暴騰を狙え!

「暗号通貨はインターネットの発明に匹敵するイノベーション。その将来性を買って、ポートフォリオの20%ほどをBTCやリップルなどに配分していました。4月以降の急騰で資産価値が増えすぎて50%を超えちゃいましたけど(笑)」

 こう打ち明けるのは、20歳から始めた投資で成功を収めた白石咲華氏。このたびの暗号通貨バブルに乗って、リップルだけで数千万円の資産規模になったというから驚きだ。

「最初にBTCを買ったのは’14年のマウント・ゴックス(当時の大手BTC取引所)破綻直後でした。それ以降、1BTC=2万円台で低迷していた時期に買い増していきました。ただ、気になったのがBTCの『スケーラビリティ』問題。取引されるデータ量の増大により処理能力が限界を迎えかねないという問題です。これにより、ビットコインが複数の暗号通貨に分裂する可能性が出てきたため、念のためにアルトコインへの分散も進めていました」

 白石氏が目をつけたのは、どのアルトコインだったのか。

「イーサリアムやファクトム、ネム、それにリップルですね。新規に投資したというよりは保有するビットコインをアルトコインに交換しながらポートフォリオに加えていきました。積極的にトレードしていたわけではなく、基本的に買ったら寝かせるスタンスです」

 すると4月以降、それまで1円割れの水準だったリップルは30円、40円と爆騰していく。背景にあったのは、三菱東京UFJ銀行の動向だ。リップルのベースとなる技術を利用した国際送金ネットワークの実現をめざすコンソーシアムへの参加を表明したことが材料視されたのだ。

「リップルだけで時価評価額は数千万円になりますが、この含み益は“幻想”だと思っています。換金すると莫大な税金がかかるので、すぐに売り逃げる人は少ないと見ていますが、何かのはずみで再び1円割れまで急落する可能性だってある。暗号通貨は、“そういう”ものなんです(笑)。リップル社の技術が本当に銀行の送金ネットワークに採用されるのか? 採用されたとして、それがリップルの値上がり要因となるのか? 見極める必要があると思っています」

 暗号通貨に投資するうえで、こうした実用性は重要なポイントだ。すでにBTCはビックカメラでも決済手段として利用できるほど実用性が高まっている。投資家のほかに、東京、福岡でネイルサロンを展開する経営者としての一面を持つ白石氏も、店舗でBTC決済を導入しているという。

「イーサリアムもマイクロソフトなどがその技術の活用に共同で取り組む企業連合に参加したことで値上がりしました。けど、実際には何に使うのだろう?と悩んでしまうようなアルトコインも多いんです(苦笑)。その観点からいえば、注目しているのが『GAME』というコイン。その名の通り、オンラインゲームでの利用をめざして作られたコインです。目的が明確だし、通貨としての実用性もある」

 今から投資しておけば、“第二のリップル”となる……かも?

◆アルトコイン錬金術

・時価総額上位の暗号通貨に分散投資せよ

・バブルに踊らされず実用性に着目する

・売却益の最大半分は税金に取られる点に注意

◆白石氏のアルトコイン・ポートフォリオ

・ビットコイン(BTC)50%

暗号通貨の代名詞。’14年のマウントゴックス・ショックで大暴落したが、3年で底値から10倍超に上昇

・リップル(XRP)40%

時価総額3番目。リップル社にはグーグルも出資。銀行の送金システムに技術を応用する研究が進んでいる

・ネム(NEM)数%

’15年に誕生。単位は「XEM(ゼム)」。海外ではネムの技術を不動産所有登録に応用するプロジェクトも

・ファクトム(FCT)数%

BTCと異なり発行・流通の管理者が存在。厳密には通貨でなく、さまざまな記録を分散管理する“仕組み”

・イーサリアム(ETH)数%

時価総額でBTCに次ぐ2番目。株、債券、電子コンテンツなどの“契約”を付随できる点に特徴がある

【白石咲華氏】

ヴィジュアル系投資家。分散の一環で暗号通貨にも投資。表参道と天神にBTC決済も可能な美容サロン「フルーム」を展開。暗号通貨ブログも運営

取材・文/高城 泰 加藤純平(ともにミドルマン) 図版/ミューズグラフィック

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