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iPadはモバイルノートを超えるか? 新iOSで「画期的な機能」を搭載

6/28(水) 12:00配信

日経トレンディネット

 WWDC(The Apple Worldwide Developers Conference)で、アップルのハードやソフトがいくつも発表された。その中でも、僕が注目したのがiOSだ。iOSとは、すでにおなじみのiPadとiPhone向けのOSである。毎年のように刷新されており、今年の秋にはiOS 11として新登場する予定だ。発表を見るとものすごい進化を遂げているので、僕の期待は高まっている。新モデルiPad Pro(10.5インチ)が登場したので、iPad Proが一番の話題だが、そのiPad Proを便利にしているのは、このiOSだ。

【関連画像】Macと同じように、アプリアイコンが並んだDockが新しい機能として追加されるので、使いやすくなるはずだ(提供/アップル)

ドックが採用され、アプリの切り替えがスムーズに

 僕が思わず声を上げそうになったのが、iPad用Dockの採用だ。Dockとは、画面下に一列に表示されているアプリのアイコン。Windowsのランチャーのようなものだ。Macでは、ずいぶん昔から採用されていて、アプリを起動したり切り替えたりに便利に使っていた。ちょっとWindowsのタスクバーに近い機能だ。同じ仕組みがiPadにも搭載されたのだから、何と画期的なことだろう!

 Dockが採用された理由は、マルチウィンドウで作業しやすくするためだろう。マルチウィンドウは、従来のiOSでもiPadなら利用できたが、アプリを切り替えるのがちょっと面倒だった。画面右端を右から左にスライドしてアイコンを表示し、切り替えたいアプリを探す必要があったのだ。

 Dockが利用できればアプリの切り替えも簡単だ。しかも、必要なときだけスライドで表示できる仕組みなので、画面上で邪魔にならない。これは非常に洗練されている。

ファイル管理がドラッグ&ドロップで可能に

 iOS 11では、ついにファイルが管理できるようになる。これまで、iOSはファイルを意識させないのが特徴だった。それぞれのファイルはアプリから利用するのみで、「管理する」という意識がほとんどなかったのだ。この点がパソコンとの大きな違いだった。

 しかも、ドラッグ&ドロップに対応したことで、これまでのスマートフォン/タブレット向けOSのもどかしさを一気に解消している。Androidにもファイルを管理するツールが標準で搭載されているが、基本的にドラッグ&ドロップで操作することはできない。一部のファイル管理アプリの中で可能な程度だ。これまでは、スマートフォンやタブレットでファイルをメールに添付するには「送る」メニューから操作するのが一般的で、これが面倒だった。

 その点、パソコン感覚でドラッグ&ドロップができるiOS 11は素晴らしい。写真をメールの本文に貼り付けるのも簡単だ。今後は対応アプリもどんどん増えるだろう。お絵描きアプリで作成した図解をドラッグ&ドロップするだけで企画書に貼り付けられるなら、僕としてはありがたいことこの上ない。

 これはつまり、iPadのパソコン化を示している。純正の外付けキーボードが登場するなど、iPadは徐々にパソコンに近づいていた。iOS 11の登場で、その垣根はさらに低くなりそうだ。

 考えてみれば、今どきはパソコンよりもスマートフォンを先に使い始める人がほとんどだろう。iPhoneが初めて使うIT機器なら、次はMacやWindowsパソコンよりiPadのほうが親和性が高いということもあり得る。

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