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躍進ファーウェイ 端末戦略で重視する2つのポイント

6/28(水) 12:00配信

日経トレンディネット

 日本のSIMロックフリースマートフォン市場でトップのシェアを持つのが、中国の通信機器メーカーであるファーウェイだ。調査会社BCNの調べによると、2017年1月~5月のシェアは36.99%でトップ、大手通信キャリアも含めたスマートフォン市場全体では第4位のシェアを持つ。今年6月には人気スマートフォンシリーズの最新モデルとなる「HUAWEI P10」シリーズ3製品を発表し、さらなるシェア拡大を狙っている。

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 ファーウェイのスマートフォンが売れる理由はどこにあるのか、ファーウェイ・ジャパンの呉波副社長に話を聞いた。

日本市場は難しい

 日本では前機種「HUAWEI P9」シリーズ、特にエントリーモデルである「P9 lite」が人気を呼んだ。好調は、日本のユーザーの端末への評価を徹底的に分析した結果でもあるようだ。

 P9シリーズのヒットについて呉氏は、「日本の消費者が、どの機種がどれぐらいの価格なら購買意欲を感じるかを分析し、それに合わせた売り方をしたことがヒットにつながった」と話す。例えば、P9 liteは昨年6月の発売時は実売価格が2万9980円だったが、同11月には実売2万5800円に値下げした。P10シリーズ発売に合わせて今年6月9日にはさらに実売2万2800円に値下げを行い、値ごろ感を持続させている。

 「日本市場はハイエンドで、世界で最も難しい市場」と語る呉氏。「日本のユーザーは製品を見る目が厳しく、常に高い品質が求められる。ファーウェイの創設者からは“日本の品質基準をクリアできなければ世界で成功しない”と教えられた」という。

 そのため日本での製品の売れ行きは、同社の端末戦略を大きく左右する。「P9シリーズの実績を元に、P10シリーズでは最上位機種を日本にも投入することにした」と呉氏。P9シリーズは上位モデルP9とエントリーモデルP9 liteの2機種だけが日本で発売されていたが、P10シリーズではそれらの後継機種である「P10」「P10 lite」に、最上位機種の「P10 Plus」を追加した3機種を展開することにした。

 呉氏は「今の日本市場の様子からすると、安価なP10 liteが一番売れる。しかし最終的な売り上げ金額では、上位モデルのP10とP10 Plusが上回る」と予測する。P9シリーズの売れ方から、今後は日本でもSIMロックフリースマートフォンの高級モデルが売れると判断したようだ。

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