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大量の候補者抱える小池塾 国政で自民過半数割れも現実味

6/29(木) 11:00配信

NEWS ポストセブン

 通常国会終了後、加計学園問題の影響もあり安倍内閣の支持率が急落し、小池百合子東京都知事が率いる都民ファーストの会に「神風」吹き出した。「東京は日本のシンボルだから、都議選があまりにぶざまな結果なら国政にも影響してくる」──自民党の二階俊博・幹事長は危機感いっぱいの言い方をしているが、首相官邸を驚愕させたのが、調査のたびに悪化する自民党の独自選挙調査の分析結果だった。自民党選対幹部の話だ。

「党の調査と各紙の世論調査内容を加味して分析すると、東京では自民支持層の6割近くが小池支持。自民党の政党支持率は大きく落ち込み、都民ファーストが自民離反票の受け皿になっている。小池批判票が自民でも民進党でもなく、共産党に流れていることから読み取れるのは、いまや有権者の投票行動は個々の候補者ではなく、トップの顔で決まるということ。

 安倍首相は民進党の蓮舫相手であれば絶対に負けないが、東京では小池氏に及ばない。小池新党が国政に進出すれば自民は過半数割れを起こす可能性も否定できない」

 衆院292議席を持つ自民党がいきなり過半数割れとはにわかには信じがたいが、小池政治塾には約4000人が参加しており、国政に向けた大量の「候補者予備軍」となる。

「小池塾の塾生から都議選に出馬できたのはごくわずか。候補者選考に漏れた塾生には不満が溜まっている。そういう人たちのためにも、小池氏が国政新党を立ちあげて全国的に候補者擁立を進める可能性がある」(同前)

 選挙情勢分析に定評がある政治ジャーナリスト・野上忠興氏も、「自民党過半数割れは現実に起こり得る」との見方だ。

「国民は自民批判票の受け皿を求めている。次の総選挙は青森、鹿児島など自民党が強い地域で衆院定数が10削減され、支持率が挽回できなければ前回から30議席前後は確実に減らすでしょう。加えて小池新党にも議席を奪われる。小池氏の人気は東京ローカルではなく、いまや全国区。東京をはじめ埼玉、千葉、神奈川など首都圏を地盤に候補を擁立すれば、都議選と同じように民進党の前職や元職が次々に鞍替えする現象が起きる可能性があります。そうすれば30~40議席は十分見込める。自民党は220議席前後にとどまり、小池新党が中央政界でもキャスティングボートを握るかもしれない」

「選挙の神様」の異名を取る小沢一郎・自由党代表も本誌・週刊ポスト前号掲載のインタビューで、小池知事が都知事選で圧勝したことについて、「眠っていた反自民票がどっと流れた」と分析し、安倍一強打倒のうねりを示唆していた。

 総選挙大敗となれば、「安倍一強」の終わりどころか、退陣への道となる。

※週刊ポスト2017年7月7日号