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東南アジアの日本旅行ブーム:ニッポン体験型観光がキーワード

6/29(木) 16:34配信

nippon.com

中国に続き、東南アジアからの訪日旅行者が増えている。各国で放映される日本観光を紹介するテレビ番組は大人気で、「振り袖を着る体験をしたい」「本物の天ぷらを食べたい」といったニーズが高まっている。東南アジアの訪日ブームの背景を探る。

「定番」以外の観光が人気

「日本人ですか、シラカワはいい所ですね」

インドネシアの与党関係者の会合で突然話しかけられて戸惑った。「はて、シラカワなど日本人である私でも分からんぞ」。よくよく話を聞くとユネスコの世界遺産にも登録された岐阜県高山市の合掌造りで有名な白川郷のこと。なんと彼は今年初めに家族で訪れ、それも合掌造りの家屋にホームステイしたというではないか。

今インドネシア人の間では「日本旅行」がブームとなっている。かつては東京ディズニーランド(TDL)、大阪のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)、京都・奈良などの古都、東京の浅草、東京タワー、スカイツリーといった日本人もよく訪れる観光地への旅行が主だった。しかし昨年あたりからインドネシア人の日本旅行はその目的が様変わりしている。

白川郷を訪れたその男性は、昨年は信州乗鞍岳の雪の回廊、北海道のニセコスキー場にも行ったという。「家族に冬、雪を見せ、スキーをしたのが最高だった」と。ちなみに来年は香川県琴平の金毘羅山に行く予定だ。

インドネシア人観光客の訪日観光ビザ申請者は年々増加の一途をたどり、ジャカルタの日本領事館への観光ビザ申請者は前年比で40%の増加を記録している。今年3月からは専用窓口を開設して対応している忙しさで、1800件のビザ申請を記録した日もあったという。

桜を見るための訪日も今年は多く、インドネシアのガルーダ航空は日本便が連日満席状態になり、これに目をつけた香港・キャセイパシフィック航空は香港経由ながらジャカルタ―成田間・往復580万ルピア(約4万8000円)のキャンペーン価格を設けたところ、たちまち売り切れとなった。

京都では八坂神社近くにある「着物体験教室」が外国人女性観光客に大人気だ。着物、帯、草履を自分で選んで、英語も話せる専門女性スタッフの力を借りながら和服を着付ける。その着物姿で周辺を散策、桜をバックに記念写真を撮影する姿があちらこちらで見られた。

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最終更新:6/29(木) 16:34
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