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ノット・アメリカンなネオ・サーファースタイル SS18 MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN

6/29(木) 15:14配信

GQ JAPAN

マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミランが6月17日にミラノで発表したコレクションをレポートする。

【マルセロ・ブロンが提案する最新の春夏ルックを見る!】

毎回ミラノに来る度に、イタリア人のタトゥー率が上がっていることに驚く。男は勿論のこと、スーパーのレジのミラネーゼの腕や、地下鉄の前に座る買い物袋を抱えた主婦の両腕や首に、ミッキーマウスからハート、エンジェル、カタカナなどさまざまな絵や文字がびっしりと入っていて、そのモチーフもさまざまだ。

このタトゥーブームの影響にマルセロ・ブロンが多少ならずとも関係しているのではと想像してしまう。彼自身のブランド「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」のデビューが15年春夏。以降、彼と同じニューガーズ・グループに属するオフホワイトやパームエンジェルスなど、ラグジュアリーストリートと呼ばれるブランドの人気がイタリアで盛り上がっており、そんなこともタトゥーブームと共振しているように感じるのだ。

6月17日にそのマルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミランの18SSコレクションがミラノで発表された。今年1月に発表された17-18AWコレクションではこれまでのグラフィカルなトライバルモチーフを抑え、ストリートからモード系に転身した感があったが、今回のコレクションでは再びスポーツ、グラフィック、ストリートの要素が戻った。その要素とは国旗、花、機能。アスレジャーが一過性のブームに終わらなかったことをも意味している。

ステージ正面に滝が流れ落ち出すのを合図にはじまったショーのファースト・ルックは、顔にタトゥーを入れたケージファイター風の強面モデルによる真っ赤なアノラックとサーフパンツ姿。その後は一気にレッド&ブラック、そしてホワイトの洪水。黒の法被ジャケットに黒のバンズのスニーカー、サーフボードのアイコンにパタゴニアクロスのロゴが入ったパーカーや、半袖ウェット風シャツ、白黒ボタニカルカモフラ柄のアロハなどもふくめ、テーマはサーフィンながらイメージは完全にダークだ。

モデルは男女いずれもイザベル・ムニョス(Isabel Munoz)が撮る「Love and Ecstasy」のキャストのようにタトゥーを入れ、そのタトゥーまでもがコレクションの一部に見える。呪術的なマルセロ・ブロンお得意の世界に、ハイスピードでウォーキングするモデルに引き込まれるように巻き込まれてゆく。

デビュー以来ブランドの人気アイテムであるアルファインダストリーのMA1には、今シーズンさまざまな国旗をフロントに配し、マルセロらしいメッセージを表現する。プリントの超軽量ナイロンはウイメンズのドレス、コートなどのアイテムに効果的に使用され、今シーズンのトレンド素材として人気が高いだけに、メンズのシーズン販売前に火が付く可能性もありそうだ。

ディズニーとのコラボによるミッキーマウス、KAPPAのロゴがサイドにあしらわれたトラックパンツやケミカルウォッシュ・デニムのセットアップ、ハワイアンサンセットカラーの椰子柄のアロハなども、よく見ると椰子のセンターにはパタゴニアクロスが配され、ロゴ使いのアイテムが目立つ。

分かる者だけが通じ合えるというシェア感は、まぎれもなくマルセロが生み出したストリートのお守り。それは確実にミラノの新しいカルチャーとなりつつある。

Words:Tatsuya Noda

最終更新:6/29(木) 15:14
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