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デジタル時代の孤独な写真ー孤独を感じ、繋がりを求める人々

6/29(木) 12:22配信

WIRED.jp

SNSが普及しオンライン上には無数のコミュニティが生まれ、人々はいつでもどこでも誰かと繋がれるようになった。しかし、そんな環境のなかでもなお孤独を感じている人はたくさんいる。そんな「デジタル時代の孤独」を捉えたニューヨーク市民のポートレートをご覧あれ。

【写真でみる】デジタル時代に孤独を感じ、繋がりを求める人々

Facebook、Twitter、Instagaram──。さまざまなSNSが普及し、人々はいつでもどこでも他人と繋がれるようになった。そのおかげで孤独を感じる人々は減ったのかもしれないが、同時により強い繋がりを欲する人々も増えている。日本においてもTinderなどのマッチングアプリは流行っており、多くの人が孤独を感じ、他人との繋がりを求めている。

それはニューヨークにおいても例外ではない。たとえば米国のコミュニティサイト「Craigslist」を見てみれば、そこでは多くの人々が出会いを求めていることがわかる。それも恋愛対象となる人を探すばかりでなく、「Strictly Platonic(完全にプラトニック)」というセクションを見れば、単に友達を探す人も数多くいることがわかるだろう。

ニューヨークを拠点に活動する写真家、ピーター・ガリタノは、ニューヨークの人々を撮影するプロジェクトをつくり上げようと考えていた。ニューヨークという広大で多様な人々が暮らす都市のなかで、人々が自らの所属するコミュニティを見つけなければならないと考えていることに興味を抱いたガリタノは、Craigslistの「Strictly Platonic」セクションに投稿している人々と連絡をとり、実際に会って写真を撮るようになる。そうして完成した作品が『Seeking』だ。

彼は数百人もの人々にメッセージを送り、連絡がつくとプロジェクトの説明をして撮影の日程を調整していった。「ほとんどの人々は写真がなかったので、顔を知らない相手とデートをするような体験になったのが面白かったんです。初めて会う人とその場で即興的にいい写真を撮らなければならないのは、写真家としても興味深いチャレンジでした」。撮影を振り返り、ガリタノはそう語る。

被写体となった人々は特別な人を探そうとしているわけではなく、単に一緒に話したりイヴェントに参加したりできる相手を探しているだけだった。街には数え切れないほどの人々が住んでいて、オンライン上には無数のコミュニティがあるのに、そのどこにも属せないと感じている人がいる。恐らく日本においても同じようなことは起きているだろう。

「共感と理解という感覚をもってこのポートレートを観ることが大事だと思っています。わたしたちはみな、かつては孤独だったのですから」とガリタノは語る。ガリタノのポートレートは単なるニューヨーク市民のポートレートではない。それは「デジタル時代の孤独」を浮かび上がらせる、人々の孤独を写したポートレートなのである。

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最終更新:6/29(木) 12:22
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