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姓氏研究家・森岡浩さんに聞く「名字を知れば自分のルーツがわかる」

6/29(木) 21:02配信

エイ出版社

私の名字は何位? 由来は? 自分のルーツが知りた~い!

自分の名前の由来は知っていても、名字の由来について知っている人は少ないだろう。ところが、テレビで名字についてのバラエティ番組がレギュラー放送されるなど、これまであまり注目されてこなかった名字にスポットが当たり始めている。

「1日に3回としたら、1年に1000回、一生に数万回と使う名字。あまりにも身近すぎる自分の名字に、実は意味があった。こんな思いもよらない発見が面白いと感じているポイントなのではないでしょうか」。そう教えてくれたのは、NHK『人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!』のコメンテーターも務める姓氏研究家の森岡浩さん。仕事先でも「自分の名字は何位か? 由来は?」と森岡さんのまわりに人が集まってくるという。ちなみに自分と同じ名字を持つ人の人数ランキングが知りたい人は森岡さんが運営するウェブサイト(http://office-morioka.com/)で確認できるのでチェックしてみては。

超平凡な「田中」にもルーツはある!

森岡さんが名字に興味を持ったのは中学校に入ったころ。私立の中学へ進学したことで、地元以外から学生が集まってきた。そんなとき先生が生徒に尋ねた「○○(生徒の名字)、おまえの地元は△△村(地名)か?」という問いかけが気になった。名字で住んでいるところがわかるのか? そこで電話帳をめくり、特定の地域に同じ名字が集中していることを知る。その後、大学に進学したころから独学で名字について調べ始めた。ところが、歴史に関する資料をいくら読んでも、全体像がまったく見えてこない。それもそのはず。歴史資料の中心は武士で、江戸時代には武士以外の農民、職人、商人たちが約9割を占めていたことを考えると、歴史学だけでは分かるはずがなかった。そこで、今度は民俗学や郷土史をひも解き、ようやく全体像が把握できたという。

例えば「田中」という名字の由来は、想像どおり田んぼにある。ありふれた名字でつまらない、と思ってしまうかもしれないが、「西田」「前田」など、田んぼを由来とした名字が全国各地に存在するのは、稲作が日本にとって古来からどれだけ大切なものだったのか想像に難くない。こうしてご先祖様たちの生活に思いを馳せると、「田中」という名字もなんとも味わい深いものに感じてくる。

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最終更新:6/29(木) 21:02
エイ出版社