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夏の肌荒れを起こす「肌荒大気」対処法

6/29(木) 8:10配信

@DIME

◆肌荒れを引き起こす第3の要因は「環境老化」

 ポーラと日本気象協会が肌荒れを引き起こす原因のひとつ「肌荒大気」に関する共同研究の発表を行った。

【写真】肌の乾燥もシミが悪化する一因だった!?

 肌に影響を与える要因として光老化、乾燥がある。夏は紫外線が強く、冬場だけでなく夏でもエアコンの普及で肌は乾燥しがちとなるが、さらに近年、第3の要因としてPM2.5、黄砂、タバコの煙、花粉などの大気汚染物質による環境老化の存在が明らかとなった。

 肌の角層細胞のひとつの大きさは30μmで花粉とほぼ同じだが、PM2.5、光化学オキシダントなどの大気汚染物質、黄砂は角層細胞よりはるかに小さく、肌の内部に進入やすい。その結果、炎症が起こり肌の生まれ変わりであるターンオ―バーが乱れ、角質の乱れから肌のゴワつき、くすみ、シミ、シワの原因となる。

 肌に与える気象の要素や大気汚染物質の影響を確認するため、ポーラの所有する角層状態のランキングデータで「良い、中程度、悪い」と3分割をしてワースト16道県を絞り、要因について日本気象協会と共同研究を行った。

 紫外線の影響で角層の状態が悪くなったと考えられるのは香川、大分の2県。水蒸気密度の低さ、つまり乾燥が原因なのは北海道、青森、岩手、秋田、群馬、長野の6道県、気象条件で説明できない残りの8県の原因を考察。大気環境基準のある6つの物質の濃度のデータを調査、考察した結果、関連性が明確ではなかった福井県を除く7県は、ポーラの造語で「肌荒大気」と呼ぶ大気汚染物質であることがわかった。

 大気汚染物質の発生源は工場煤煙、人口密集地の自動車の排気ガス等があるが、全国各地の自治体で排出量を規制し、モニタリングを実施するなど対策をしているため、大半が大気環境基準をクリアしている。ただし気象状況や地形においては肌荒大気が生じることがある。

 気性、地形の関係から「肌荒大気」には2つの型があることがわかった。「滞留型」はその地域で発生した肌荒大気がとどまりやすいタイプ。夏は風が1年間で最も弱い季節で、比較的近い場所に山地、山脈があると他の地域に流れにくくその地域にとどまりやすくなる。この条件に当てはまるのが新潟、富山、千葉、滋賀、広島の5県。

「流入型」は他の地域で発生した肌荒大気が流れ込んでくるタイプ。このタイプに当てはまるのが栃木、茨城の2県。東京、千葉など隣接する都市圏で発生する肌荒大気が、東京湾から吹く海風によってこれらの県に運ばれてくる。

◆肌荒大気を防ぐ「くぼみ洗い&サラサラキープ」

 夏の肌は日中ベースメークをしていても汗や皮脂で崩れたり、べたついた状態になりやすい。ベースメークをしている日中の肌を想定し、肌荒大気に似たサイズの粉体で付着実験を行った結果、夏の肌は約3.7倍も付着しやすい状態であることがわかった。

 大気汚染物質に着目したケアとしてはまず肌につかないようにすること。肌についた汚染物質を洗顔料で洗い流すこと。肌のバリア機能を高めるために十分に保湿をすること。体の中からのケアとしてビタミンやポリフェノールなど抗酸化作用のある食品を積極的に摂ること。肌につかないようにするにはマスクは効果的だが、6月を過ぎるとマスクをする機会が減ってくるため、肌につかないようにする、ついた汚染物質を洗い流すといった肌荒大気に対処する美容法がポーラ 美容研究室の紅本 祐佳さんより紹介された。

 肌荒大気に見立てた粉体の散布実験では顔の約53.5%に付着することがわかった。とくにつきやすいのは、顔の高い部分に隣接したところ。眉骨の上あたり、鼻の側面、ほほ骨の下、唇の下など、顔の高い部分で肌荒大気がせき止められて吹き溜まりができ、汚染物質がつきやすい状況になる。

 通常の洗顔方法だと顔の中心部分、目頭、小鼻、あごのくぼみなどに洗い残しがあることがわかった。肌荒大気を洗い流すポイントとしてくぼみ部分を意識した洗顔法を提案。ステップ1はポーラが推奨してきた通常の洗顔法で、下から上へ、上から外へらせんを描くように洗う。肌のリフトアップの観点で引き下げないように洗うことがポイント。洗い残しやすい生え際とフェイスラインを意識して洗う。

 追加したステップはくぼみを意識して洗うこと。目頭、小鼻、あごのくぼみの部分に中指を沿わせて優しく往復する。2つのステップで洗顔を行うと、通常の洗顔では約3.4%付着していたものが、約0.003%とほとんど洗い流すことができた。

 肌荒大気を付着させないためにベースメークも重要。肌荒大気の付着を調べると、ベースメーク無しのベタベタ肌と、ベースメーク有りで仕上げにパウダーを使ったサラサラ肌では付着量にはっきりとした差があることがわかった。メークの粉体には汗や皮脂を吸収してくれる効果もあるので、パウダータイプのベースメークは肌をサラサラに仕上げて日中の崩れも防ぐ。汗や皮脂が気になった時はこまめにティッシュオフ&化粧直しで肌表面のサラサラをキープすることで、肌荒大気の付着を抑えることができる。

 夏は日焼け止めだけ、リキッドファンデーションだけでつや肌に仕上げることも多いが、肌荒大気付着防止の観点から、仕上げ用パウダー、パウダーファンデーションを使ってサラサラに仕上げることがおすすめ。

【AJの読み】ワースト県に入っていない地域でも肌荒大気の対策はしっかりと

 春は黄砂や花粉が蔓延するので意識してケアを行うが、夏は紫外線対策に重点を置いていて、大気汚染物質のケアなど思いもよらなかったが、夏は紫外線の影響で大気汚染物質の分解が起こり「光化学オキシダント」という肌を酸化させる作用のある物質が出てくるという。「ごく微量であっても肌に起こす影響を真剣に考えていかなければならないと夏のケアを提案した」と、ポーラの担当者は話す。

 ワースト16の中に東京、大阪といった都市圏が入っていないことに驚いたが、共同研究では生活スタイル、美容に対する意識を同時に考察していて、ベースメークをしっかりしている女性が東京、大阪は他地域に比べて多い、つまり美容意識が高い人が多いため、結果的に角層への影響を小さくしているのではないかとポーラではみている。しかし人が集中する場所は、それだけ大気汚染物質を発生しやすい環境であることは間違いなく、くぼみ洗い&サラサラキープを普段のお手入れにぜひ組み込んで欲しい。

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:6/29(木) 8:10
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