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映画「花戦さ」 佐藤浩市が語った「父・三國連太郎」と「利休」の因縁

6/29(木) 8:03配信

デイリー新潮

 俳優・佐藤浩市(56)を見ていると、年を経る毎に父・三國連太郎(享年90)と風貌が似てきたことを感じてしまう。その佐藤が「千利休」役に挑んだのが、現在公開中の映画「花戦(はないく)さ」だ。これを機に、作品の舞台裏、そして、亡父との“因縁”について語ってもらった。

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「『利休』になるために、お茶の作法の稽古を、1回2時間を3回、延べで5~6時間しましたね。表千家の先生に教えを乞いまして。撮影現場にも先生がいらっしゃって、モニターを見て納得される声が聞こえてきたので、うまくやれたかな、と思っていました」

〈そう語る、佐藤浩市。確かに、利休に扮したお茶の所作は美しく、「吹き替え」ではないかと疑ってしまうほどだが、実際は自らの手によるものだ。〉

「そうなんですよ。手元のアップだけでなく、引いて全身を撮るなり、カメラをパンするなりしてくれると、僕が本当にやっているとお客さんにわかってもらえるんですが、一切やってもらえなかったんで……(笑)」

〈6月3日に公開された、映画「花戦さ」は、戦国時代末期を舞台にした、京都の花僧(=仏に花を供える僧侶たち)・池坊専好(いけのぼうせんこう)の戦いの物語である。

 織田信長の前で松をいける機会を与えられたものの、大失態を演じた専好。命を救ったのは、末席にいた秀吉であった。その後、天下人となった豊臣秀吉は、息子の死に正気を失い、己に異を唱える者を次々と粛清する。その中には、友人・千利休や、専好を慕う町衆たちも含まれていた。思い余った専好は、恩人の秀吉を諫め、平和な世を取り戻すために、「花」を武器に一世一代の勝負を挑んだ……。

 もちろん主役は専好、それに対峙する秀吉も重要だが、時に彼ら以上に存在感を発揮するのが千利休だ。彼との出会いが、専好の花を変え、彼の死が専好を秀吉に挑ませた。

 その利休を演じたのが佐藤浩市である。今回は、専好役の野村萬斎、秀吉役の市川猿之助という、狂言と歌舞伎の実力者との“異種格闘技”が話題となっている。〉

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最終更新:7/20(木) 17:15
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