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ニコン「D7500」 高画質と扱いやすさ両立の意欲作

6/29(木) 12:00配信

日経トレンディネット

 2016年4月に登場したプロ仕様のAPS-Cデジタル一眼レフ「D500」のライト版ともいえる「D7500」が登場した。定評のある写りやサクサクとした機敏な動きはD500そのままに、ボディーを軽量かつ握りやすい構造にして扱いやすさを高めた。いくつかのスペックはD500に届かない部分もあるが、その分価格が抑えられており、APS-Cデジタル一眼レフの決定版ではないか!と感じるほどの出来栄えだった。

【関連画像】D500のデチューン版ともいえるD7500だが、使っていてそのような印象はほとんど受けない。確かに、オートフォーカスの測距点こそ少ないが、多くのシーンでは51点でも不自由は感じなかった。公園の水道を縦位置で撮ったが、D7500には縦位置シャッターを可能にするマルチパワーバッテリーパックは用意されない点に留意したい

●AF測距点や連写性能は落とされたが、ボディーが軽くなって軽快に扱える

 APS-C一眼レフのフラッグシップとして君臨するD500は、フルサイズのフラッグシップモデル「D5」とともに、報道やスポーツなど失敗が許されない過酷な環境下でも確実に撮影できる「仕事」の道具として評価が高い。広範囲にち りばめた153点のオートフォーカス測距点や、2088万画素で秒10コマの高速連写が可能な点、マグネシウム合金と炭素繊維複合素材を採用したモノコック構造のボディーなど、プロの信頼をしっかりと受け止めてくれる仕様だ。

 今回登場したD7500は、D500と同じ撮像素子を採用しつつ、オートフォーカス測距点を51点に、連写を秒8コマに、SDカードスロットをシングルスロットに絞り、ボディーは高剛性炭素繊維複合素材モノコックとした。いわば、D500を「デチューン」したカメラだといえる。

 とはいえ、D7500を使っても装備を絞った廉価版という印象はまったくなく、逆に「D500はオーバースペックだったのではないか?」と思ってしまうほど撮影が快適で楽しかった。多くの写真ファンにとって、D7500はバランスのよいカメラだと感じる。

キレのいい描写で気持ちよく使える

 今回は、レンズキットに付属するAF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRを装着してブラブラと各地を撮り歩いたが、軽量ながら握りやすく安心感が伝わるボディーと、キレのいい描写をもたらすローパスレスの有効2088万画素CMOSセンサー、自由なアングルでの撮影が容易になるタッチパネル式のチルト液晶、驚異的なバッテリーの持ちなど、「やっぱり一眼レフは気持ちいい!」と改めて感じさせてくれた。D7500では、写真の仕上がりを自分好みに調整できる「ピクチャーコントロール」に、シーン解析で効果をカメラが自動で選択する「オート」を新たに追加したのも評価できる。

プロ・アマともに不満なく使える高性能一眼レフの本命

 ボディー単体で22万円近くするD500と同等の写りながら、15万円を切る買いやすい価格に抑えたD7500は、写真ファンのみならずプロカメラマンにもオススメの機種だと思う。内蔵ストロボは、ワイヤレスで外部ストロボを制御するワイヤレスコマンダーとしても使え、わずらわしいケーブル配線の必要がなく多灯ライティングができる。インタビュー撮影や商品撮影、店舗撮影をこなす人の相棒としてピッタリだ。もちろん、航空機やスポーツ競技の撮影で高速連写が必要なアマチュアフォトグラファーにもオススメである。D7500は、ニコンらしい実にマジメなカメラであった。