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【日本ハム】大谷翔平の「1三振」が野球ファンに見せた夢

6/30(金) 11:00配信

文春オンライン

チーム浮上のカギを握る二人が……

 リーグ戦が再開して、交流戦のときは当たらずに済んでいた楽天、ソフトバンクと対戦し、さっそく凹んでいるファイターズである。やっぱり打つなぁ、パの上位チーム。栗山英樹監督の構想では、リーグ戦再開からオールスターまでは猛チャージのはずだった。そろそろエンジンをかけなければCS出場すらおぼつかない。

 衆目の一致するところ、チーム浮上のカギを握るのは大谷翔平と近藤健介、この2人の戦列復帰に尽きる。大谷翔平は足の調子が本来じゃないので、指名打者のみの「一刀流」になりそうだ。栗山監督はリハビリ明けから2軍戦の慣らし運転を飛ばして、いきなり1軍登録に踏み切る。ぶっつけ本番だ。スーパースター・大谷の起爆力がどうしても必要だった。

 一方、「4割打者」近藤健介は戦列復帰が遠のくことになった。6月3日、甲子園で見た打席が(たぶん)今季最後の雄姿となってしまった。そのときは「右太もも裏の張り」という話で、軽い肉離れだろうとタカをくくっていた。それが長引いてるなと思ったら「腰椎椎間板ヘルニア」で内視鏡手術に踏み切ると衝撃発表が出る。

 僕はふてくされて一日、ふとんでごろごろした。なーんもやる気がしねぇ。「4割」も「首位打者」も夢と消えたのだ。コンスケは決断するに当たり色んな思いがあったろう。報道によると手術は28日、徳島県の病院ということだった。もうこうなったら仕方ない。退院したら武田久の実家の徳島ラーメンをぜひ食べに行ってほしい。「名東軒」で検索だ。

 つまり、要約するとこういうことだ。キーマンのひとりは不安を抱えたままぶっつけ登録、ひとりは今季絶望(全治3ヶ月程度の見込み)である。思っていたのとまったく違う展開になった。大谷、近藤が2枚加われば打線の厚みが増し、打ち負けない試合運びが可能になったかもしれない。それが御破算になったからにはもう一度、チームの基本に立ち返って、「つなぐ野球」や「足でかきまわす野球」で勝負するしかないだろう。ファイターズは「打てない前提」でどう1点をもぎ取るかという、野球スタイルを磨いてきたチームだ。送りバントや進塁打をきっちりやろう。走者は次の塁を獲りにいこう。それしか言いようがない。

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最終更新:6/30(金) 11:00
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