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「自信がない」という人にこそ、知っておいてほしいこと

6/30(金) 20:50配信

PHP Online 衆知

「まだ何もない自分」に必要な「根拠なき自信」

イチロー選手の少年時代のエピソードに、こんな話があります。
バッティングセンターで練習をするとき、イチロー少年はいつも、ボールのスピード設定を最速にしたそうです。なぜなら、「プロになったらこのレベルのボールを打たなくてはならない」と考えたから。イチロー少年はバッターボックスよりさらに前方に立ち、目にも止まらぬ速さで飛んでくる球に向かいつつ、どう打つかを研究していたのです。
当時のイチロー選手はまだ子供で、当然、今のようなスーパースターではありません。まだ実績も何もない状態でありながら、彼は「最終的には自分はプロになって、このボールを打てる」という確信を持ってそこに立っていたのです。
この話を聞くたび、私は「自信」というものについて考えます。
人がまだ何も成し遂げていないときに一段ステップを昇るには、この「自信」が不可欠だと思うのです。まだ結果は出していないが、自分には必ずできると信じること。この気持ちがあってこそ、人は物事にチャレンジできるのです。
そこで私自身を振り返ってみると……決して、自分に自信のあるタイプとはいえません。苦手なこと、できないことはたくさんあります。できることにも限界があると感じます。
それでも、目標を設定するときは毎回、「たぶん、できる」と思えます。
そこに根拠はないのですが、なぜか自然にそう思えるのです。
この「なんとなく感じている自信」、これがどこから湧いてくるのか。それは、やはり、コツコツ積み重ねてきた数々の成功体験がもたらしたものでしょう。
その経験のひとつひとつは、最初は小さなものでした。
「漢字テストで満点を取れた」「前の学期よりも成績が伸びた」など、子供なりの、ささやかな経験ばかりでした。
しかしそれは、繰り返すと雪だるま式に大きくなります。勉強してそれが成果につながるたびに、「次もできる」「その次もできる」と、自分を信じる気持ちが形成され、どんどん膨らんでいくのです。その自信が次の成功を促し、その成功がさらに大きなチャレンジへと踏み出す勇気を持たせてくれます。
自分を信じる力、「自信」というものは、人がステップアップするときに欠かせないエネルギー源なのです。

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最終更新:6/30(金) 20:50
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