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マンガで振り返る「東京都の表現規制」、だから都議会は重要だ

6/30(金) 11:50配信

政治山

 皆様は覚えているでしょうか? 7年前、石原慎太郎都知事の都政下で、マンガ、アニメを規制する条例案が提出され、ちばてつや先生や永井豪先生、里中満智子先生、竹宮恵子先生等が都庁で記者会見を開き、反対を表明する事態に発展したことを。

 クールジャパンと持てはやされる日本社会でマンガ、アニメを規制しようなんて、にわかには信じがたいと思います。しかし、わずか7年前、そうした表現規制に対する反対の動きがメディアでも取り上げられ、大きな騒動になったのです。

 漫画というのは綺麗な表現、誰もが拍手するような内容だけでなく、時に過激な内容や吐き気を催すような表現もあります。しかし、そうしたエログロナンセンスと言われるような、誰もが目を背けるようなものから表現規制は始まります。

 だからこそ、漫画家の先生等や出版社の方々が都庁に集まり、都議会と折衝を行い、記者会見も行いました。メディアなどでも放送され、覚えている方もいるかと思います。当時、私も現場で、都議会議員の方々や行政を相手に走り回っていました。

 その、2010年の東京都青少年健全育成条例(非実在青少年)問題を振り返ります。

 そもそも、実在の児童でない「非実在青少年」という言葉自体が奇妙でした。本来守るべき、実在の児童をおざなりにし、マンガ、アニメのような架空の存在をどう規制するかに腐心する様子に、怒りも沸きました。

 そこに私もいましたが、オタクと呼ばれる方々は、当時、暴力を振るうでも大きな音で騒ぐでもなく、身なりを整え、資料を判り易くまとめ、政治家の事務所や都庁に何度も足を運び問題を訴え続けました。当時はまだ日陰者、変わり者だった「オタク」が社会を動かしたのです。

 石原慎太郎都知事の都政下で知事提案の条例が否決になったのは初めてとのことでした。当時も、現在と同様に築地か豊洲かの話が盛り上がっていましたが、当時、築地移転反対を掲げて都議選を勝ち抜いた都議会民主党が最終的には都の豊洲移転案を飲んだことを考えれば、非常に画期的だったと言えます。

 簡単に概要をまとめたマンガなので、詳しくは当時の記事や資料を参考にしていただきたいのですが、その空気を感じていただければ幸いです。

 目立っていませんが、出版・流通の拠点である東京都で、マンガ・アニメへの表現規制が行われれば、日本中、ひいては世界中に影響します。そういった点も、都議選の課題の一つとして認識していただければ、当時、現場を走り回った身として、嬉しいことはありません。

当時の情報、解説などは、私のブログもご確認ください。

原作:おぎの稔
作画:野上武志

<大田区議会議員 荻野稔>

最終更新:6/30(金) 11:50
政治山

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