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ラジオNIKKEI賞、穴党記者3人がささやいた「とっておきの1頭」

6/30(金) 7:40配信

webスポルティーバ

「上半期のグランプリ」宝塚記念が終わって、いよいよ本格的に夏競馬へと突入。今週から開幕する福島では、3歳オープンのGIIIラジオNIKKEI賞(芝1800m)が行なわれる。

【写真】ラジオNIKKEI賞の本命馬は順調か

 中心視されているのは、サトノクロニクル(牡3歳/父ハーツクライ)。アルアインで皐月賞を制し、ダービーには3頭出しを果たした池江泰寿厩舎(栗東)の”第4の矢”とも言える存在で、GII京都新聞杯(5月6日/京都・芝2200m)では2着と好走した。

 最終的にはわずかに賞金が足りず、ダービー出走は叶わなかったが、代わって向かったオープン特別の白百合S(5月27日/京都・芝1800m)を快勝。夏の福島で、初の重賞制覇を狙う。

 5戦2勝、2着3回といまだ連対を外したことがないサトノクロニクル。期待馬とあって、出走5戦すべてで1番人気の支持を得てきた。今回も斤量57kgのトップハンデとはいえ、1番人気に推されることは必至だ。出走メンバーの中では断然の実績であることを踏まえれば、なかなか逆らい難い。

 だが、「サノトクロニクルに死角あり!」という声は、競馬関係者の中でも意外に多い。

「舞台が福島、というのがカギになると思います」

 そう指摘するのは、デイリー馬三郎の木村拓人記者。

「サトノクロニクルは能力は高いと思うんですけど、ものすごく不器用な馬ですよね。連対はパーフェクトなのに、勝ち負けでは取りこぼしていることが多い。器用さがもう少し、もしくはもっと圧倒的な力があれば、負けたレースはいずれも勝てていたと思います。そんな馬が小回りの福島競馬場で、しかもトップハンデを背負って勝ち切れるとは思えないんですよね」

 デイリースポーツの豊島俊介記者もこの意見に同意してこう語る。

「サトノクロニクルは将来性十分の素質馬ですが、まだ反応に甘い面が残っていますよね。前走の白百合Sでも勝負どころから激しく手が動いて、それでいて直線の入り口では一瞬前から離されてしまいました。そこからの加速力は素晴らしかったのですが、現状では間違いなく直線の長いコースが合っていると思います。

 とすると、スケールよりも機動力が問われる舞台となる福島の小回り戦、しかも開幕週となれば前も止まらないでしょうから、かなり苦戦を強いられそう。そうしたコースとの相性、さらにハンデ戦ということを考えれば、ここは取りこぼすシーンを迎える可能性が相当高いのではないでしょうか」

 関西日刊スポーツの太田尚樹記者は、厩舎での取材からその点を裏付ける。

「これまでの5戦は、一貫して外回りコースを使われてきたサトノクロニクル。いわゆる”エンジンのかかりが遅いタイプ”という印象があります。前走の白百合Sはハナ差の勝利でしたが、池江調教師は『目標にされそうだったので、いつもより位置を下げて競馬をしてもらったけど、一瞬の切れというのがあまりなかった感じ』と指摘。そのうえで『(今度の)小回りでは、一瞬の切れが必要になると思うんだけど……』と話していました。厩舎としても、小回りで直線の短い福島に対応できるかどうか、そこが課題と見ているのは間違いないでしょう」

 太田記者は、さらに季節的な視点からもサトノクロニクルの死角を挙げた。

「開幕週とはいえ、この季節ですから、雨による馬場の悪化も気になるところです。池江調教師も『良馬場のほうがいい』と見立てています。未勝利戦を勝ったのはやや重でしたが、半兄のサトノラーゼン(父ディープインパクト)も道悪は苦手としていますし、雨が降ればマイナス材料になりそうです」

 サトノクロニクルは雄大なフットワークが持ち味となるが、確かに雨となれば、その武器も無力化してしまうだろう。加えて、反応の遅さは、小回りコース+トップハンデという状況にあって、足かせとなりそうだ。

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