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「鈴木」さんのルーツは熊野にあった! 名前と同じように名字にも由来があるのです

6/30(金) 19:10配信

エイ出版社

超メジャーな名字、「鈴木」さんのルーツが知りたい!

日本の名字の代表格「鈴木」さん。会社の同僚や友だち、クラスメートなど、自分のまわりに必ず1人はいるといっても過言ではないでしょう。名前に由来があるように、名字にも由来があります。例えば「藤」がつく名字は、平安時代に朝廷で栄華を極めた藤原氏から派生したもの。また、「田」がつく名字は、古来より日本の経済基盤であった水田に由来します。

いまでは超メジャーな名字である「鈴木」さんですが、実はある1つの地域から発祥したことがわかっています。そして、その地域独特の文化により、全国に広まっていったのです。それでは、「鈴木」さんのルーツについて姓氏研究家の森岡浩さん監修『日本の名字』からご紹介しましょう。

「鈴木」さんと熊野信仰の深い関係

「鈴木」さんのルーツは、ずばり紀伊半島の熊野です。なぜ「鈴木」なのかは諸説ありますが、熊野地方で刈りとった後の稲わらを積み上げたものを「すずき」といったことから、というのが有力です。

この一族が紀伊国藤白(和歌山県海南市)に移り、王子社の神官となり、熊野信仰と結びつきました。ある特定の人物から広がったというより、熊野信仰を布教する人たちの共通の名字として「鈴木」を名乗ったと思われます。この「鈴木」さんたちが、熊野信仰の布教のため全国各地へ移動し、そこに土着したのです。

熊野信仰は布教先に土着する特徴があり、三河に住んだ一族は松平氏(徳川氏)に従い、江戸幕府誕生とともに江戸へ。結果、旗本の中で一番多い名字になりました。現在では東日本に多く分布し、関東圏内では一番多い名字となっています。

全国の「鈴木」さん、自分のルーツがまさか熊野にあったとは驚きではないでしょうか? 名字をひも解くと、自分の意外なルーツが分かるかもしれません。名字って面白い!

(出典:『日本の名字』、監修:森岡浩(姓氏研究家))

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最終更新:6/30(金) 19:10
エイ出版社