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【木村和久連載】タイガー・ウッズ逮捕に思う、飛距離志向にはご用心

6/30(金) 7:50配信

webスポルティーバ

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第111回

 我々の世代にとっては”ゴルフの神様”であるタイガー・ウッズ(41歳/アメリカ)が、車の中で寝ていたとかで職務質問を受けて逮捕されました。その際、ウッズの目はうつろで、足もともおぼつかない状態になっていて、「これは薬物か!? アルコールか!?」なんて、大騒ぎになりました。

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 結果的には、アルコールも薬物も検出されず、大事には至らなかったので、少しホッとしております。それにしても、ウッズのだいぶやつれて、覇気のない姿には驚きを隠せませんでした。

 なんで、ウッズはこんなふうになってしまったのでしょうか?

 そもそも、セックス依存症になって、奥さんにアイアンでボコボコにされたから……って、そこですか? 思い返せば、そういう話もありましたなぁ。

 そんなプライベートのはしゃぎすぎもスランプの一因でしょうが、何度も手術を重ねるなど、もはや体がボロボロになってしまったのが致命的なように思います。まるで整形手術をやりすぎた、マイケル・ジャクソンのようです。

 全盛時のウッズの、神がかったミラクルショットは、相当無理をして、体に負担をかけまくって打っていたのです。そのツケが今、回ってきているのでしょう。

 あんなに頑丈に見える、一流のプロですら、体を痛める。いや、一流のアスリートだからこそ、体の限界にまで挑んでしまうのかも……。石川遼選手も腰痛で悩んでいるようだし、帝王ジャック・ニクラウスにしても腰が悪くて車に長時間乗れないので、日本に来たときはヘリコプターで各地を移動していたらしいです。

 このようなスーパースターのケガやトラブルから学ぶべきことは、アマチュアは決して無理をしてはいけない、ということです。

 だいたい我々アマチュアは、激しいトレーニングをする前から、すでに体を壊していますからね。個人的には、年明け早々に五十肩をやらかしました。カイロプラクティックに10回ほど通って、6月になってようやく8割程度回復し、ドライバーも打てるようになりました。

 昨年は6月から3カ月ほど、毎日ジョギングをしていたら膝を痛めて、一時は歩くこともつらい状態に。今は治りましたが、しばらくジョギングはしていません。駒沢公園のそばに住んでいながらジョギングができないというのは、キャバクラに行きながらお姉ちゃんがついてくれないようなもので、結構つらいですけどね。

 それはともかく、アマチュアゴルファーが体を痛める根本的な原因は、「飛ばそう!」という強い意思の実践です。

 ゴルフはそもそも、ハンディキャップがあるから、飛ばないとか、下手とかという部分はハンデ調整で補えるのです。「飛ばそう」という考えは、スキーで言えば「みんなで上級滑降コースを滑ろう」みたいな煽りじゃないですか。素人にとっては、とても危険なことですよ。

 だとすれば、「飛ばそう」思想は、極力やめたほうがいいでしょう。自分のドライバーの飛距離は220ヤードだから、220ヤードを常に曲げずに飛ばすようにしよう、そう心がけていくことでいいと思います。飛ばすことよりも、狭いホールや調子が悪いときでも安定した200ヤードのショットを打つ、むしろそういうことのほうが大事ですよね。

 もし、ゴルフを始めてまだ1年ぐらいで、毎回飛距離がアップして「自分の限界がまだ見えません」とかね、そういう方は一度限界まで試されても結構。翻(ひるがえ)って、ゴルフを2、3年以上やっている方は、もはや自らの最大飛距離の限界を悟っているでしょうから、自分の限られた飛距離で、いかにスコアメイクするか、そちらに関心が移っていいかと思います。

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