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年々劣化、減少してしまう大切な毛細血管。実は「食べ方」次第で自分で増やせる!?

6/30(金) 21:07配信

OurAge

「体内で命の根幹を担っているのは、実は毛細血管。髪の毛の10分の1ほどの細さしかなく、肉眼では見えないほどですが、全血管の99%を占めており、免疫の闘いの最前線でもあります」と語るのは『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』(集英社刊)の著者、根来秀行教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたっている。

そんな毛細血管は年々劣化し減少していってしまうが、日々のちょっとした工夫で、自分で増やすことができるという。
「人は食べ物でできています。もちろん、毛細血管の原料も食べ物。どんなものを、どんなふうに食べるのがよいのか、毎日の食事を見直してみましょう」

最新医学に基づいた確かな方法として、毛細血管を増やすための食事のポイント3つを教えてもらった。

◆カラフル食材で抗酸化
「血液をドロドロにして毛細血管をサビさせるフリーラジカルに対抗するためのマストフードは抗酸化食材。トマトやすいかを赤くしているリコピン、にんじんをオレンジにしているβーカロテンなど、抗酸化成分はカラフルな色をしているものが多く、食材を選ぶ際の目印になります」

この鮮やかな色の由来は、「ファイトケミカル」。植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す化学物質、と根来教授。

「鮭のサーモンピンクも、海藻に含まれる『アスタキサンチン』という強力な抗酸化成分の色で、食物連鎖によって鮭に蓄積されたものです。ぶどうやりんごの皮に含まれる『レスベラトロール』は強力な抗酸化作用があるうえに、老化をコントロールするといわれる長寿遺伝子をオンにします」
これらの抗酸化成分はさまざまな種類を複数摂取することで効果が増強されるという。

◆低GI食材をよくかんで
「血糖値が過剰になると血管の内皮細胞がダメージを受け、特に栄養吸収の最前線である小腸粘膜の毛細血管に大きな負荷がかかります。そこで血糖値を下げるインスリンが大量に分泌されるのですが、それが続くとしだいにインスリンの効きが悪くなり、ついには枯渇して糖尿病を招きます」

つまり、毛細血管の健康を保つためには、血糖値を急激に上げないことが肝心なのだとか。
「葉野菜やきのこ、果物、肉、魚、海藻、大豆製品、チーズ、ナッツ類など、血糖値を上げにくい低GI値の食品を意識的にとりましょう」

また、早食いは血糖値を急上昇させ、インスリンを無駄遣いさせてしまう、とも。
「『ひと口30回かむ』を心がけると、食事時間が30分くらいになり、過食を抑制するホルモンが分泌され、自然と腹八分で満足できます。脳を刺激し、ハッピーホルモンを増やして気持ちを安定させる効果もあります」

◆朝日を浴びて1時間以内に朝食
「朝食は一日の体内リズムを調整し、毛細血管の働きをスムーズにします。 脳には、食事によって体内時計を調節する腹時計があるのですが、朝日を浴びてから1時間以内に朝食をとると、腹時計内の時計遺伝子が刺激され、体が地球に合ったリズムで動き出すのです」

ところが、朝食を抜いて一日の食事を昼食からスタートすると、体内時計にずれが生じ、全身の臓器に負担をかけてしまうことに。

「さらには、体が飢餓に備えて栄養をため込む方向に働くため、体重やコレステロールの増加も招きます。

朝は食欲がないという人がいますが、それは不規則な食事による体内時計の乱れが原因の胃の不調かもしれません。多少の胃もたれ程度なら、無理にでも3食規則正しく食べて、体内時計を修正するほうが、全身の毛細血管の働きをよくし、調子が上向くはずです」

最終更新:6/30(金) 21:07
OurAge