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2022年「W杯」東京招致で贈られた「屋久杉ボール」は10万円

6/30(金) 16:00配信

SmartFLASH

 6月27日、FIFA(国際サッカー連盟)はW杯誘致にともなう不正疑惑に関する報告書「ガルシア・レポート」の全文を公表した。報告書は2014年にまとめられたものだが、これまで要約版しか公開されていなかった。だが、ドイツの新聞が報告書を入手したことを受け、FIFAが全文公開を決めたのだ。

 英文で書かれた報告書には日本に関する記述もあり、2022年の東京招致をめぐって、日本側からFIFAへ規定を超える額の贈呈品が渡されていたことが明らかになった。

「ガルシア・レポート」によると、

・伝統工芸品のハンドバック(18万9000円)
・ペンダント(10万359円)
・デジタルカメラ(10万8290円~11万40円)

 などの高額プレゼントが贈られたという。なかでも注目すべきは、10万5000円の「yakusugi ball」だ。これは一体なんなのか。

 ボールを製造したのは、熊本県で木材加工を行う藤田株式会社。同社HPには、「この“屋久杉サッカーボール”は日本サッカー協会の特別注文品です」との記述があり、実際に、2010年に開催されたW杯の誘致活動に使用されたと書かれている。

「このボールは一般向けに販売などはしてません。確か4~5年前に、熊本にサッカーチームができた際にも制作されました。ある程度の数を作り、チーム関係者などに配ったそうです。サッカー選手の結婚祝いとして贈られたこともあるそうです」(同社の社員)

 あくまでサッカー関係者に配るための置物なのだが、報告書に書かれた10万5000円という値段についても、よくわからないという。
 
 では、このボールはどのように作られているのか。

「作業はのみなどの道具を使った職人の手作りです。屋久杉は軽く、柔らかいため、他の木材に比べて加工しやすいんです。仕入れた屋久杉を中国へ送り、実際の製作は現地の職人が行っていたようです」

 現在会社に在庫はないが、発注があればまた製作するとのこと。2022年W杯開催を逃した日本。FIFAには、このボールの思いが十分に伝わらなかったのだろうか。

最終更新:6/30(金) 16:00
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