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ツール・ド・フランス開幕。不安の残る王者フルームを襲う3人の刺客

6/30(金) 17:20配信

webスポルティーバ

 第104回ツール・ド・フランスがいよいよ7月1日、ドイツのデュッセルドルフで開幕する。全23日間におよぶ世界最大の自転車ロードレースは、総距離3540kmの旅を経て、7月23日にパリ・シャンゼリゼに凱旋。1日ごとの区間勝利を争う戦いと同時進行で、その日までの所要時間が一番少なかった選手が総合成績の首位となり、黄色いジャージー「マイヨ・ジョーヌ」を身につけることが許される。

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 ツール・ド・フランスはいわば、このたった1枚しかないマイヨ・ジョーヌをめぐる戦いだ。最終的にパリの表彰台でマイヨ・ジョーヌを手中にした選手が総合王者となる。

 ツール・ド・フランスの特徴のひとつは毎年コースが変わることだが、2017年のコースは山岳の要素が色濃いのが非常に興味深い。序盤戦はドイツ、ベルギー、ルクセンブルクを歴訪し、その後に六角形をしたフランスをジグザグに進み、ヴォージュ、ジュラ、ピレネー、中央山塊、アルプスを縦走する。フランスの5大山系すべてを登るのは、1992年以来のことだという。

 国際ルールで定められた休息2日をのぞくと、行程は全21区間。その内訳は平坦=9、丘陵=5、山岳=5、個人タイムトライアル=2。タイム差のつきやすい頂上ゴールは、第5ステージのラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ、第12ステージのペラギュード、第18ステージのイゾアールの3つだ。

 最難関の山岳コースは、ナンテュア~シャンベリー間を走る第9ステージ。さらに、ピレネーで行なわれる第13ステージは「距離101kmと短いので、有力選手のアタックが連発し、意外な展開になる可能性もある」と有力選手がこぞって警戒する。

 今大会、3年連続4度目の優勝を狙うのがイギリスのクリストファー・フルーム(チーム・スカイ)だが、王者のポジションを守るのはたやすいものではない。得意とする個人タイムトライアルの合計距離は、2016年の54kmから36.5kmへと減少した。3連覇に挑んだ6月上旬のクリテリウム・デュ・ドーフィネでは調子が上がらず4位。マイヨ・ジョーヌに黄信号が灯(とも)るものの、「最終調整は順調だ」と本人はアピールしている。

「マイヨ・ジョーヌを獲得するための道のりは毎年、異なるからね。4度目の総合優勝を目指すモチベーションはとても高いよ。今やるべきことは、チーム全員が万全の準備をすることのみ。だから、開幕が待ち遠しい。他のステージレースにはないワクワク感がある」

 フルームを援護する8人のアシスト陣は鉄壁だ。平坦コースで先頭に立ってペースメークする係、山岳でフルームを牽引する役などをうまく揃えた。5月のジロ・デ・イタリアでエースに起用されながらケガでリタイアしたゲラント・トーマス(イギリス)も復調し、フルームの希望で急きょメンバーに加わった。

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