ここから本文です

カプコン「不朽の名作」をあえて今語ってみる

6/30(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

 法廷バトルを生み出した、カプコンの人気作「逆転裁判」シリーズが15周年ということで、コンサートやギャラリーなど、さまざまなイベントが行われている。『大逆転裁判2』の発売も8月に控え、ますます逆転裁判シリーズの世界は広がっている。

この記事の写真を見る

■逆転裁判シリーズが15周年で盛り上がる中

 というわけで、今回は逆転裁判シリーズ……ではなく、逆転裁判シリーズの生みの親である、ゲームデザイナーの巧舟氏の作品である『GHOST TRICK(以下、ゴーストトリック)』を取り上げたい。

 『ゴーストトリック』は2010年にニンテンドーDS用ソフトとして発売されたミステリー・アドベンチャー・ゲーム。現在はiOS版も配信されている。DS版のソフトであれば現行のNew3DSやNew2DSでも遊ぶことができるし、iOS版ならいつでもダウンロードして遊ぶことができる。『ゴーストトリック』のWebサイトでは体験版がプレーでき、iOS版は2章までを無料でプレーできる。

 逆転裁判シリーズが15周年で盛り上がる中で、どうも『ゴーストトリック』が忘れ去られているような気がする。さまざまな理由でファンから酷評された『逆転裁判4』の後のゲームなので、当時の巧舟氏に不信感を持っていた人が買わなかったまま忘れてしまっていたり、また『レイトン教授VS逆転裁判』や、『大逆転裁判』あたりから入った人が、このソフトを知らなかったとしたら、それはとてももったいないことだと思う。

 ここからはネタバレを含む点をお断りしておきたい。


 ゲームは冒頭から女性が殺し屋らしき男に狙われているところから始まる。彼女を助けたいが助けられない。なぜなら、主人公である「シセル」はすでに死んでいるからだ。

 そのとき、謎の声が聞こえ、シセルは自分が死者の世界にいることと、そしていくつかの能力が宿ったことを知らされる。その能力を使って、銃を突きつけられていた彼女を助けようとする。しかし、最終的には失敗。彼女は殺されてしまう。

1/5ページ