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小林麻央さん報道ではわからない“最期は家で”の現実を、体験家族に聞く

6/30(金) 8:50配信

女子SPA!

 6月22日に亡くなった小林麻央さんが選んだ在宅医療(在宅療養)。最後は家で過ごしたいという人が増えていますが、麻央さんほどの家族愛と資金力がなくても、実現できるのでしょうか?

 そこで、肝臓がんだった姉の在宅療養をサポートした盛田恵美さん(仮名、40代)に体験談を取材しました。数年前に41歳で肝臓がんにより死去した姉は、最後の4ケ月間、自宅に戻っていたそうです。

 麻央さんの件で報じられた専門家のコメントは、「訪問診療でも、入院に近い緩和ケアなどが受けられる」「最後に家族とすごすのはいいこと」という内容が多く、盛田さんも「基本的にはそうだと思います」。

 ですが、報道ではわからないシビアな現実もあった、と言います。

◆本人の希望でなく、医者に勧められることも

 麻央さんは強く希望して自宅に戻ったとされますが、盛田さんの場合は医者からの申し出でした。

「担当医に私が呼ばれて、『もう病院にいてもやれる治療がない。ご家族と過ごしたほうがいいのでは』と言われました。治る見込みがある人のためにベッドを空けてほしい、という病院の本音もあるでしょう。姉が“見捨てられた”と思わないよう、周りは気を使いましたね」

◆美談ばかりじゃなく、モメごとも起きる

「みんなが麻央さんやその家族のように“できた人間”じゃないですからね、モメごとも起きます」と盛田さん。姉と同居していたのは、夫と子ども2人で、盛田さんは時々手伝いに通っていました。

「例えば、姉のダンナが1年ぶりに友達と飲みの約束をしたんですよ。その日は私もいたし、たまに息抜きしないと壊れちゃいますよね。

 ところが姉は、『私がしんどいのに、飲みに行くわけ?』と激怒。その気持ちもわかるけど…1年我慢したんですよ? モメる両親の横で、子どもが泣きわめいてゲロ吐いちゃって…わりと地獄絵図だな、と思いましたね。

 また、姉は身体がつらすぎる時、子どもが寄ってきても『あっち行ってて』みたいになることも。仕方ないですよね」

 そんな現実がありつつも、「全体的には家族で過ごせて良かった」と言います。

◆「何も治療してない」という不安…インチキ療法に要注意

 抗がん剤・放射線などの治療をせず自宅にいると、本人が「死を待つだけ?」と絶望する心配はないでしょうか?

「あります。それで、うちは丸山ワクチンを打ってたんです。

 丸山ワクチンを供給している日本医科大の説明会に行って感じたのは、効果はわからないけれど副作用もないようだし、20本・40日分で9000円+税と安い。

 親は『そんなの気休めだ』と反対でしたが、月9000円で気が休まるならいいじゃないですか?

 実際、姉は“在宅ホスピス”じゃなく“家で治療をしている”と感じて希望を持てたようです。

 ただし、不安にかられてバカ高いインチキ療法に引っかからないように。うちも一時期、アガリスクとフコイダンのサプリに月10万円も使っちゃって、後悔してます…」

◆40歳以上だと介護保険サービスが使える

 高齢者のイメージがある介護保険ですが、末期がんなど16の特定疾患の場合、40歳以上だと介護保険サービスが受けられます。

「私も初めて知りましたが、これは助かりました。ヘルパーさんにお風呂に入れてもらって、姉は『お姫さまになったみたい』と喜んでいました。

 医療保険の訪問医療・訪問看護と、介護保険サービスを併用できたから乗り切れた。もし姉が40歳未満で、全部自費でヘルパーさんを雇ってたら、家計が破綻したと思います」

◆死の直前、驚くほど元気になった

 お姉さんは亡くなる1ケ月ほど前、驚くほど前向きで元気になったとか。

「病気を他人に知られたくない、と引きこもっていた姉が、『もう隠さないで、外にも出ていく』と言い出したのです。そして、点滴パックを背中にしょったまま、なんと子どもの運動会を観にいけたんです」

 しかしその後しばらくして、自宅で倒れて病院に運ばれ、亡くなったそうです。 

「倒れたとき家族は仕事と学校に行ってて、訪問診療の医師を呼んでくれたのはヘルパーさんでした。もし誰もいない時に倒れていたら…と思うとゾッとします。

 24時間誰かが家にいられないなら、そういうリスクがありますよね」

 シビアな現実もある在宅医療ですが、「一時的にでも元気になれたのは、やっぱり自宅にいたおかげだと思う」と盛田さん。病状や家族の状況が許すなら、ひとつの選択肢になりそうです。

<TEXT/女子SPA!編集部>

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最終更新:7/1(土) 2:44
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