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東南アジアの「点心」大国マレーシア 朝活ならぬ“朝飲茶”が家族円満の鍵

6/30(金) 12:01配信

CREA WEB

 知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。

中国から伝わった飲茶文化

 焼売、肉まん、小籠包など日本でもおなじみの点心。点心の本場といえば、思い浮かぶのは香港でしょうか。じつはマレーシアの点心もすごいんです! 

 庶民的な点心専門店や高級ホテルの点心ランチ。にぎやかな夜市では、焼売が定番のおやつとして売られ、エッグタルトはベーカリーでも販売。屋台で買ったほかほかのマントウをオフィスでほおばるビジネスマンがいたり、週末の朝はかならず点心店で外食という仲良し家族がいたり。マレーシア人にとって点心は、なじみ深い“いつもの”味なのです。

 また、豚を食べないイスラム教徒の人も楽しめるマレーシアらしい発展系の点心もあります。豚肉のかわりに鶏肉を使用した“ポークフリー”の点心です。

作りたて、蒸したて、種類豊富の3拍子

 マレーシアの点心は、驚くほど種類豊富です。蒸し、揚げ、煮こみ、炒めものなど、調理法もさまざまで、毎日通っても飽きません。作りたて、蒸したては当たり前。点心好きのマレーシア人が、日々せっせと食べ歩いて味のチェックをするので、店同士の競争も激しく、工夫をこらしたメニューが次々に登場しています。

 この質の高さで、焼売4個で150~200円ぐらいの値段というから、日本や香港に比べたら驚くほどリーズナブル。熱烈に“マレーシアで点心”をすすめるのは、こういうワケなのです。

点心専門店の注文はジェスチャーで!

 さて、日本ではあまり見かけない点心店独特の注文方法を紹介しましょう。

 席に座ったら、まずお茶を選びます。点心に中国茶はマストです。お茶を注いだら、いざ、戦闘開始。店のおばちゃんが、蒸篭を積んだワゴンをおしながら店内をぐるぐる歩いているので、「おばちゃん、こっちきて」とジェスチャーで呼び止めます。

 おばちゃんのワゴンにのっている点心から、食べたいものを「これ!」と指さして自分のテーブルにおいてもらう。注文はそれだけ。実に簡単! 

 ときに、おばちゃんが頼んでもいない蒸篭をテーブルにどんどんおくこともありますが、これは食べるように強制しているのではなく、「こういうのがあるよ」と見やすいように並べているだけ。食べないものは「これは要らないです」と戻してもらうようにジェスチャーすれば、おばちゃんは、よっしゃわかった!  と蒸篭をワゴンに引き揚げます。そのほか、メニュー表を見て注文したり、紙に書いたりするタイプの店もあります。

 もうひとつ、マレーシアの点心で大事なのは、食べる時間。勝負は朝です。マレーシア人にとって点心は朝食べるもの。家族みんなで、朝ごはんを食べに出かけます。作りたてを好むこともあり、点心専門店のピークは朝8~10時。早起きして出かけましょう。また、ホテルのレストランの場合は、点心はランチタイムのみ。ディナータイムに、点心の提供はありません。

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最終更新:6/30(金) 12:01
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