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「スラム」からSNS映えする人気観光スポットへ変貌 入間ジョンソンタウンの歩き方

7/1(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 「理想の家」「住みたい町」は人それぞれ。例えば自然豊かな郊外で、町並みは統一感があって美しく、住人にはアーティストなどクリエーティブな人が多く、楽しいイベントや住民同士の交流も活発。アメリカンスタイルのおしゃれな一軒家で子育てしながら、夢だった雑貨店やカフェを開く。そんなライフスタイルをしばし思い描いてしまう場所が都心からほんの1時間のところにあります。
 埼玉県入間市のジョンソンタウンは近年、スナップレイスの「SNS映えスポットランキング!2016」で第6位にランクインするなど、観光スポットとして人気が高まっています。ここは約2万6000平方メートルの敷地内に131世帯、210人が暮らす住宅地でもあります。
 入間市には戦後、米軍のジョンソン基地があり、1950年代は基地周辺に多くの米軍ハウスが建設されました。78年の基地返還に伴ってその多くはなくなりましたが、ジョンソンタウンには当時の姿を残す米軍ハウス23棟が今も現役で活躍中です。
 町は、一時はスラムと呼ばれるほど荒廃しましたが、再生事業に取り組んだ磯野商会の現社長が2002年に復興方針「ずっと住みたい未来のまち」を打ち出し、約10年をかけて改修、現代版ハウス35棟を新たに整備しました。町のコンセプトは「子育てしたくなる」「何かやりたくなる」「のんびり静かに住む」「大きな犬と住める」など。現在、79棟の建物に約50店のカフェやレストラン、ショップが営業しており、美しい街並みとともに個性的な店が観光客の人気を呼んでいます。

■ゆったり子育てしながら、念願のカフェをオープン

 楽しい暮らしを提案する雑貨店「agatha」のオーナー、椎葉京子さんは、築60年を超える米軍ハウスを自分好みに改造。店には自らがセレクトしたキッチン雑貨やインテリア用品、ご主人によるオリジナルの家具が並びます。家選びで重視したのは「DIYや音楽を楽しみながら犬と暮らし、そのそばで雑貨店を開くこと」。ジョンソンタウンを選んだのは改装が自由ということに加え、街並みが魅力的だったからといいます。
 ジョンソンタウンの特徴の一つは、統一感のある街並み。建物と建物の間には塀をつくらず、緑あふれる歩行者用の街路がセミパブリックな路地空間を形成。建物の外にはウッドデッキやテラスなど、人が自然に出会い、会話がはずむ仕掛けがなされています。
 12年にジョンソンタウンにMellowFood CAFEをオープンした高橋みきえさんは、10代の頃からアジアやハワイへの旅行にはまり、さまざまな国のカフェやエスニックレストランで働いた経験を持つフードコーディネーター。現在は2児の母として子育てをしながら、ゆったりと暮らしています。

 入間市は池袋から電車で40分弱。ジョンソンタウンは西武池袋線「入間市駅」から徒歩18分のところにあります。町の裏手にはスポーツ、レクリエーションの場や地域防災の拠点でもある緑豊かな1万坪の「富士見公園」、通りを挟んだ反対側にはバーベキューガーデンが人気の3万坪の「埼玉県立彩の森入間公園」と、2つの大きな公園が近接します。
 ジョンソンタウンから数km圏内には、三井アウトレットパーク入間やコストコ、イオンなど大型商業施設もあります。入間市は「色は静岡、香りは宇治、味は狭山」といわれる日本三大茶の一大産地。実に市域の10分の1を茶畑が占め、一面の茶畑は壮観です。

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最終更新:7/1(土) 7:47
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