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在宅医療と病院では、患者のケアの方法がここまで違う

7/1(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 自宅で最期を迎えたい――そんな希望はありつつも、実際は8割ほどが病院で亡くなるのが今の日本。そんな中、在宅医療関連のエピソードが詰まった『なんとめでたいご臨終』を著した在宅医療の医師・小笠原文雄さんと女優・室井滋さんの対談が実現した。

小笠原:室井さん自身はどんなふうに最期を迎えたいですか?

室井:私も病院ではなく絶対に家がいいですね。占い師の人に、「あなたは長生きだけど、最期はひとりだよ」って言われたことがあるんですが(笑い)、人にあまり迷惑をかけないように、自分でも居心地よく旅立ちたいですね。だから、すっぴん、素のままの自分でいられる家がいい。

 病院が患者さんを診るのと、在宅で病気の人をみんなでケアする方法は、随分違う気がします。病院は患者さんに何かあったら大変だから、みんな診るんだけど、在宅では、小笠原先生をはじめ、みなさんの気持ちに守られている感じがしました。

小笠原:在宅と病院で何がいちばん違うかというと、家では伝達手段が「気」なんですよ。しゃべれなくなっても気は伝わります。ところが、病院では生きているか死んでいるかを機器が見ている。心電図モニターのピーコピーコという音で、ナースセンターが監視しています。

室井:そのうちロボットに看取ってもらうようになるかもしれませんね。「亡くなりました、ピー」みたいに。

小笠原:そう、ロボットと一緒です。病院では機器で管理されるけど、家では人間の気とか、いのちの暖かみが大事にされる。例えば、患者さんが1階に寝ていたら、ご家族も1階にいなきゃと思われるんですが、ぼくは「2階で寝ていて構いませんよ」と言うんです。2階にいても、気がどーんと届いて、容態が変わったことがわかったりするんですよ。

室井:それはすごいですね。

小笠原:そして穏やかに亡くなって、家族の寝顔を見てからあの世に旅立つ。だから介護する家族のかたには、つきっきりで生きているか死んでいるかを心電図モニターのように見ているのは、ある意味、患者さんへの虐待ですよ、と言っています。

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